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妊娠中の麻疹感染が赤ちゃんに与える影響とは?妊婦が知るべきリスクと予防策

妊娠中の麻疹感染が赤ちゃんに与える影響とは?妊婦が知るべきリスクと予防策|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

妊娠中の麻疹感染が赤ちゃんに与える影響とは?妊婦が知るべきリスクと予防策|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

妊娠中の感染症は、母体だけでなく赤ちゃんにも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

なかでも「麻疹(はしか)」は、感染力が極めて強く、妊婦さんが感染すると流産や早産のリスクが高まることが知られています。ニュースで麻疹の流行が報じられるたびに、「もし感染したらどうなるの?」と不安を感じる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

産婦人科専門医として、妊婦さんが麻疹について正しく理解し、適切に備えることがとても大切だと感じています。この記事では、麻疹の基本的な特徴から胎児への影響、そして妊娠前・妊娠中にできる予防策まで、詳しく解説します。

不安を感じている方こそ、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

妊娠中の感染症が心配な方へ

東京都新宿区で妊娠中の感染症や体調管理について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。

妊娠週数や体調に合わせながら、感染対策や受診の目安をご案内しています。


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麻疹(はしか)とはどんな病気?基本を知ろう

まず、麻疹という病気の基本をしっかり押さえておきましょう。

麻疹は「麻疹ウイルス」によって引き起こされる急性ウイルス感染症です。感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染の3つがあります。特に空気感染があるため、マスクや手洗いだけでは完全に防ぐことができません。

感染力は非常に強く、免疫を持たない人が感染者と同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。免疫のない人が感染者に接触した場合、90%以上が発症するとされており、基本再生産数(感染拡大の指標)はインフルエンザの1.5〜2に対し、麻疹は12〜18と圧倒的に高い数値です。

麻疹の症状と経過

麻疹に感染すると、潜伏期間は約10〜12日です。

その後、「カタル期」と呼ばれる初期症状として、発熱・咳・鼻水・結膜炎などの風邪に似た症状が2〜3日続きます。この時期に口の中(頬の内側)に「コプリック斑」と呼ばれる白い斑点が現れるのが特徴的です。

その後いったん解熱し、再び39℃以上の高熱が出て全身に赤い発疹が広がる「発疹期」へと移行します。重症化すると肺炎・中耳炎・脳炎などの合併症を引き起こすことがあり、患者1000人に1人の割合で死亡するケースもあります。

また、発疹が出る1〜2日前から感染力が強まるため、症状がない時期にも周囲に感染させてしまうという点が、この病気の「たちの悪さ」です。

日本における麻疹の流行状況

かつて日本では麻疹は珍しくない病気でした。

1978年からワクチンの定期接種が始まり、患者数は徐々に減少しました。しかし接種率の不十分さや免疫の経年低下により、2000〜2001年には20万人以上、2008年には1万人以上が感染する大流行が起きました。その後、定期接種の徹底により患者数は激減し、2015年にはWHO(世界保健機関)から「麻疹の排除が達成された国」と認定されました。

ただし、現在もゼロではありません。グローバル化により海外から持ち込まれるケースがあり、国内での患者発生が報告されています。妊婦さんが「他人事ではない」と認識しておくことが重要です。

妊娠中に麻疹に感染するとどうなる?母体への影響

妊娠中の感染は、母体に深刻なリスクをもたらします。

妊娠中は免疫機能が変化しているため、麻疹に感染すると非妊娠時よりも重症化しやすい状態にあります。高熱が続くことによる体力消耗は非常に大きく、肺炎・脳炎などの重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。場合によっては命に関わることもあります。

また、残念ながら麻疹には根本的な治療薬がなく、症状を和らげる「対症療法」が中心となります。高熱が続く、肺炎や脳炎など重篤な場合、医師が母体の状態と赤ちゃんの週数を総合的に判断し、早産を選択せざるを得ないケースもあります。

流産・早産リスクの増加

妊娠中の麻疹感染で最も心配されるのが、流産・早産のリスクです。

麻疹に感染した妊婦さんでは、流産・早産となる可能性が高くなることが知られています。特に、発疹が出てから2週間以内に流産となるケースが多いとされています。また、30〜40%という高い確率で流産・早産を引き起こすという報告もあります。

「まさか自分が…」と思う気持ちはよくわかります。でも、このリスクを知っておくことが、適切な予防行動につながります。

 

赤ちゃんへの影響は?胎児・新生児のリスクを解説

赤ちゃんへの影響も、正確に理解しておきましょう。

先天異常との関係

麻疹は、妊娠中に感染しても胎児の先天的な異常(先天奇形)を引き起こすことは少ないとされています。

これは、同じく妊娠中の感染に注意が必要な「風疹」とは大きく異なる点です。風疹は妊娠初期に感染すると先天性風疹症候群(心臓・耳・目の異常など)を引き起こすリスクが非常に高いのに対し、麻疹は先天異常との直接的な関連は少ないとされています。

ただし、「先天異常が少ない」ということは「安心してよい」ということではありません。流産・早産のリスクは依然として高く、母体の重症化リスクも深刻です。

新生児・乳児への影響

母親が麻疹の抗体を持っている場合、その抗体は胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。

この「移行抗体」により、生後数カ月間は赤ちゃんが麻疹から守られます。これは母親が免疫を持つことの大切な意義の一つです。

一方、母親が麻疹の抗体を持っていない場合、生まれた赤ちゃんはワクチン接種ができる月齢(生後1歳)になるまで無防備な状態が続きます。新生児期に麻疹に感染すると重症化するリスクが高まるため、特に注意が必要です。

麻疹と風疹の違いを整理しよう

妊娠中の感染症として、麻疹と風疹はよく混同されます。

  • 麻疹(はしか):胎児の先天異常リスクは低いが、流産・早産リスクが高く、母体が重症化しやすい
  • 風疹(三日はしか):妊娠初期に感染すると先天性風疹症候群のリスクが高く(妊娠12週までで90%以上)、胎児への影響が深刻

どちらも妊娠中は予防接種ができないため、妊娠前の抗体確認とワクチン接種が最も重要です。

妊娠中に麻疹患者と接触してしまったら?

「もしかして感染したかも…」。そんな状況になったとき、どう対処すればよいでしょうか。

まず、落ち着いて主治医に連絡することが最優先です。自己判断で様子を見るのではなく、速やかに産婦人科または感染症を診られる医療機関に相談してください。

麻疹の感染可能期間は、風邪のような症状(咳・鼻水・発熱)が現れる1日前から、発疹が出た後4〜5日程度まで続きます。特に発疹が現れる前の時期に感染力が強いため、「症状がないから大丈夫」とは言い切れません。

妊娠中に抗体がない場合の対処法

妊娠中はワクチン接種ができません。

そのため、抗体を持っていない妊婦さんは、感染リスクを下げる生活上の工夫が大切です。

  • 規則正しい生活を心がけ、体力・免疫力の低下を防ぐ
  • 人混みをできるだけ避ける
  • 外出時はマスクを着用する(完全予防にはならないが、リスク低減の一助に)
  • こまめに手洗いをする
  • 同居のご家族(特に外出機会の多いパートナー)にワクチン接種を検討してもらう

ご家族からの感染を防ぐために、パートナーや同居家族が免疫を持つことも重要な対策の一つです。

麻疹感染リスクを確認したい方へ

妊娠中の麻疹感染や予防方法について相談したい方は、東京都新宿区のあゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。

現在の体調や周囲の感染状況も確認しながら、必要な対応をご説明しています。


あゆみレディースクリニック高田馬場に相談する

麻疹の最も有効な予防策〜ワクチン接種の重要性〜

麻疹を防ぐ最も確実な方法は、ワクチン接種です。

厚生労働省によると、麻疹含有ワクチンを接種することで、95%程度の人が麻疹ウイルスに対する免疫を獲得できます。2回の接種を受けることで、より強い免疫を得られるとともに、1回の接種では抗体が十分に産生されなかった方の多くにも免疫をつけることができます。

妊娠前に確認すべきこと

妊娠を希望している方は、妊娠前に以下を確認することをお勧めします。

  • 母子手帳の確認:「麻疹ワクチン」「MMR」「MR」などの記載があれば、ワクチン接種済みの可能性が高いです
  • 抗体検査の受検:過去の感染歴やワクチン接種歴が不明な場合は、採血による抗体検査で免疫の有無を確認できます
  • ワクチン接種:抗体がない、または不十分な場合は、妊娠前にMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の接種を検討してください

ワクチン接種後は、少なくとも2カ月間は妊娠を避けることが推奨されています。妊娠計画がある方は、余裕を持ったスケジュールで準備を進めてください。

妊婦健診での麻疹抗体検査について

一般的に、妊婦健診で麻疹の抗体検査を行うことは稀です。

風疹の抗体検査は妊婦健診の標準的な検査項目に含まれていますが、麻疹については通常は含まれていません。ただし、感染への不安が強い場合や、ワクチン接種歴・感染歴が不明な場合は、主治医に相談することで抗体検査を受けることが可能です。

不安なことは、遠慮なく担当医に相談してください。

妊婦健診で感染症リスクを早期に把握しよう

妊婦健診は、赤ちゃんの成長確認だけが目的ではありません。

感染症を含む様々なリスクを早期に発見し、安全なお産に向けて備えることも、妊婦健診の重要な役割です。定期的に受診することで、異常の早期発見・早期対応が可能になります。

妊婦健診で確認できること

妊婦健診では毎回、血圧・体重・浮腫の有無・尿検査(蛋白尿・尿糖)をチェックします。また、妊娠週数に応じて採血や内診なども行われます。

感染症に関しては、風疹抗体検査をはじめ、必要に応じた感染症スクリーニングが実施されます。ご自身の免疫状態を把握しておくことは、妊娠中の安心につながります。

あゆみレディースクリニック高田馬場の妊婦健診

東京都新宿区の高田馬場駅から徒歩1分の場所に位置するあゆみレディースクリニック高田馬場では、妊婦健診を行っています。

JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線からアクセスしやすく、通いやすい立地が特徴です。女性医師と助産師が常駐しており、初診からWEB予約・LINE予約に対応しています。

当クリニックでは分娩は取り扱っていませんが、概ね32週まで妊婦健診に対応しています。里帰り分娩を予定している方や、提携先の分娩施設での出産を予定している方も、安心して妊婦健診を受けていただけます。分娩先が決まっていない場合は、提携先病院をはじめとして患者さんに合った病院の紹介も行っています。

妊婦健診の目的として、正常な妊娠経過の確認、妊娠中に起こりやすい合併症の予防、便秘・つわり・貧血などのマイナートラブルへの対応、保健指導、ハイリスク妊娠や合併症の早期発見が挙げられます。

東京23区の妊婦健康診査受診票は、新宿区以外でもご利用いただけます。ただし、検査内容や診察内容によっては自己負担が発生する場合がありますので、詳細は公式サイトの料金表ページをご確認ください。

 

「明日の笑顔がもっと輝くように」をコンセプトに、一人一人に寄り添ったアットホームな診察を心がけています。

一方的に治療を提案するのではなく、いくつかの選択肢を提示しながら患者さんと一緒に治療を進める対話型の診療方針が特徴です。疑問や不安を持ったまま診察を終えることがないよう、気兼ねなく質問できる雰囲気づくりを大切にしています。

マイナンバーカードを保険証としてご利用いただけるオンライン資格確認にも対応しています。

まとめ〜妊娠中の麻疹感染から母子を守るために〜

麻疹は感染力が非常に強く、妊娠中に感染すると流産・早産のリスクが高まります。

母体の重症化リスクも深刻で、肺炎・脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。一方、胎児の先天異常との直接的な関連は少ないとされていますが、だからといって軽視できる病気ではありません。

最も重要なのは、妊娠前にワクチン接種で免疫を獲得しておくことです。妊娠中はワクチンを接種できないため、妊娠を計画している段階で抗体検査を受け、必要であればMRワクチンを接種しておくことが最善の予防策です。

すでに妊娠中の方は、人混みを避ける・手洗いを徹底する・同居家族に予防接種を検討してもらうなどの対策を心がけてください。そして少しでも不安を感じたら、すぐに主治医に相談することをお勧めします。

正しい知識を持って備えることが、母子の健康を守る第一歩です。

妊婦健診のご相談はあゆみレディースクリニック高田馬場へ

感染症への不安や妊娠中の体調変化など、気になることがあればお気軽にご相談ください。

あゆみレディースクリニック高田馬場は、高田馬場駅から徒歩1分の通いやすいクリニックです。女性医師と助産師が常駐し、WEB予約・LINE予約で初診からスムーズにご来院いただけます。

妊婦健診は概ね32週まで対応しており、里帰り分娩予定の方や提携先での出産を予定している方も歓迎しています。分娩先が決まっていない場合は、患者さんに合った病院の紹介も行っています。

「明日の笑顔がもっと輝くように」。一人一人に寄り添った診察で、妊娠期間を安心して過ごせるようサポートします。まずはWEB予約またはLINE予約からお気軽にどうぞ。

妊娠中の感染症対策を相談したい方へ

東京都新宿区で妊娠中の感染症予防や体調管理について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。

妊婦さんと赤ちゃん双方の健康を考えながら、日常生活での注意点も含めてサポートしています。


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著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

 

 

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