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「昨日はあんなに辛かったのに、今日は少し楽…。これって大丈夫なの?」
妊娠初期、そんな不安を感じたことはありませんか?
つわりの症状は一定ではありません。日によって波があり、軽い日と重い日が繰り返されることはとてもよくあることです。「赤ちゃんに何かあったのでは」と心配になる気持ちはよくわかります。でも、まず安心してください。
この記事では、つわりに波がある理由を医学的な観点からわかりやすく解説します。また、妊娠初期を少しでも楽に過ごすための具体的な対処法もご紹介します。
つわりの波に不安を感じている方へ
東京都新宿区で妊娠中の体調変化について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。
症状の変化や日常生活への影響も確認しながら、無理のない過ごし方をご案内しています。
つわりに波があるのは「普通のこと」です
つわりは、妊婦さんの約50〜80%が経験するといわれています。
症状の出方は人それぞれです。毎日ひどい吐き気が続く方もいれば、日によって大きく変動する方もいます。「波がある」という状態は、決して異常ではありません。

ある日は起き上がれないほど気持ち悪くても、翌日は比較的穏やかに過ごせる。そんな経験をされている方は多くいらっしゃいます。
つわりの波に一喜一憂してしまうのは自然なことです。ただ、その変動には理由があります。原因を知ることで、少し気持ちが楽になるかもしれません。
つわりが始まる時期とピーク
一般的に、つわりは妊娠5〜6週頃から始まります。
その後、妊娠8〜10週頃にピークを迎えることが多く、妊娠13〜15週頃には症状が落ち着いてくる方が多いです。約97〜98%の妊婦さんは妊娠14〜15週でつわりの症状が治まるとされています。ただし、個人差が大きく、分娩まで続く方もいらっしゃいます。
「いつ終わるの?」という不安は、多くの妊婦さんが感じること。自分の体の変化に耳を傾けながら、無理せず過ごすことが大切です。
つわりに波がある主な原因3つ
なぜ、つわりの症状は日によって違うのでしょうか?
現時点でつわりの仕組みは完全には解明されていませんが、いくつかの原因が考えられています。
原因1・・・ホルモンバランスの変化
妊娠すると、体内のホルモンが大きく変動します。
特に注目されているのが、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンです。
hCGは、胎盤が形成される過程で分泌が増加し、脳の嘔吐中枢を刺激すると考えられています。妊娠週数が進むにつれてhCGの分泌量も変化するため、つわりの強さも変動します。
また、近年の研究では「GDF15」というタンパク質がつわりに深く関わっていることが明らかになっています。
GDF15は胎盤から分泌され、食欲や吐き気を感じる脳の部位に信号を送ります。胎盤が子宮にしっかりと根付く時期(妊娠10週頃)にGDF15の分泌が活発になるため、この時期につわりのピークを迎えやすいと考えられています。
さらに、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の増加も関係しています。プロゲステロンが増えると腸の動きが緩やかになり、体内にガスが溜まりやすくなります。これが不快感や吐き気を引き起こす一因とされています。

原因2・・・時間帯による影響
つわりは、時間帯によっても強さが変わります。
- 朝・・・空腹による血糖値の低下で悪化しやすい
- 昼・・・食事のにおいや満腹感が引き金になることがある
- 夜・・・一日の疲れが蓄積して症状が重くなりやすい
「朝だけひどい」「夕方になると急に気持ち悪くなる」という方は、時間帯との関連を疑ってみてください。
自分がどの時間帯に症状が強くなるかを記録しておくと、対策が立てやすくなります。
原因3・・・ストレスや環境の変化
精神的なストレスも、つわりの波に影響します。
通勤時の満員電車の匂い、仕事のプレッシャー、家事の負担…。こうした心理的・身体的ストレスが自律神経を乱し、つわりを悪化させることがあります。
反対に、リラックスできる休日の方が症状が強く出るという方もいらっしゃいます。緊張感が解けたときに体が反応するためと考えられています。
「仕事中は気が張っているから大丈夫だったのに、家に帰ったとたん気持ち悪くなった」という経験、思い当たりませんか?
つわり症状の変化を確認したい方へ
つわりの重さや日による違いについて相談したい方は、東京都新宿区のあゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。
食事や休息の取り方も含めながら、症状に合わせた対策をご提案しています。
つわりの波と赤ちゃんへの影響
つわりに波があることで、赤ちゃんへの影響を心配される方は少なくありません。
結論からお伝えすると、つわりの波があること自体は、赤ちゃんに悪影響を与えるものではありません。

つわりは「赤ちゃんが順調に育っているサイン」とも言われています。胎盤がしっかりと子宮に根付いている証拠でもあるのです。
妊娠10週頃につわりがピークを迎え、14〜15週頃に落ち着くという経過をたどる方は、胎盤形成が順調に進んでいることが多いとされています。
こんな場合は早めに受診を
ただし、以下のような状態が続く場合は注意が必要です。
- 水分も全く取れない状態が続いている
- 体重が急激に減少している
- 激しいめまいや立ちくらみがある
- 1日中嘔吐が止まらない
- 一日の尿量が減ってきた
これらは「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる重篤な状態の可能性があります。
妊娠悪阻は、脱水症状を伴う重篤なつわりのことです。腎臓や肝臓へのダメージ、ウェルニッケ脳症などの合併症を引き起こす危険があります。早めに担当医に相談し、点滴などの適切な処置を受けることが大切です。
「これくらいで受診していいのかな」と思わず、気になる症状があればすぐにご相談ください。
つわりの波を乗り越えるための対処法
つわりをゼロにすることは難しいですが、工夫次第で症状を和らげることはできます。
「何をしても無駄」と諦めないでください。自分に合った方法を見つけることが、妊娠初期を乗り越える鍵です。
食事の工夫
空腹になると吐き気が強くなる「食べづわり」の方には、少量を頻繁に食べる方法が有効です。
- 一度に食べる量を減らし、回数を増やす
- 消化の良い食べ物(おかゆ、うどん、クラッカーなど)を選ぶ
- 冷たいものの方が食べやすい場合は、冷製スープやゼリーを活用する
- においが気になる場合は、冷ましてから食べる
「食べたいと思えるものを、食べられるときに食べる」という考え方で、完璧な栄養バランスにこだわりすぎないことも大切です。
また、ビタミンB6には吐き気を抑える効果があるとされており、妊娠中に積極的に摂取することが推奨されています。バナナ、鶏むね肉、まぐろなどに多く含まれています。ビタミンB6が含まれたサプリを活用することも一つの方法です。
生活環境の整え方
においに敏感になっている時期は、生活環境を整えることが症状の軽減につながります。
- 換気をこまめに行い、においがこもらないようにする
- 調理中はマスクを着用する、または家族に調理をお願いする
- 香水や柔軟剤など、強い香りのものを避ける
- 外出時は混雑した場所・時間帯を避ける
通勤電車の中でひどくなるという方は、乗車時間をずらす、座れる時間帯を選ぶなどの工夫も検討してみてください。
休息と気分転換
つわりがひどい日は、無理をしないことが最優先です。
「横になっていると少し楽」という方は、体を休めることを優先してください。仕事や家事を完璧にこなそうとせず、周囲にサポートをお願いすることも大切です。
気分転換として、好きな音楽を聴く、軽い散歩をするなど、自分がリラックスできることを取り入れてみてください。ただし、体調が優れない日は無理な外出は避けましょう。

症状を記録してパターンを把握する
つわりの波を「見える化」することも効果的です。
いつ、どんな状況で症状が強くなるかを記録しておくと、自分のパターンが見えてきます。「朝食前が一番つらい」「特定のにおいで悪化する」といったことがわかれば、事前に対策を取りやすくなります。
記録はメモ帳でも、スマートフォンのアプリでも構いません。受診時に医師に見せると、より適切なアドバイスをもらいやすくなります。
つわりの種類別・症状に合わせた対処のポイント
つわりの症状は人によって異なります。自分の症状のタイプを知ることで、より効果的な対処ができます。
食べづわりの方へ
空腹になると気持ち悪くなるタイプです。
常に何か口に入れておくことが有効です。枕元にクラッカーや飴を置いておき、朝起きる前に少し食べてから起き上がるという方法も試してみてください。
においつわりの方へ
特定のにおいで吐き気が誘発されるタイプです。
自分が苦手なにおいを把握し、できるだけ遠ざけることが基本です。マスクの内側に好きな香りをほんの少しつけておくと、外からのにおいを遮断しやすくなる場合があります。
吐きづわりの方へ
頻繁に嘔吐してしまうタイプです。
嘔吐後は口をすすいで、少量の水分補給から始めましょう。一度に多く飲もうとせず、少量ずつこまめに水分を取ることが大切です。スポーツドリンクや経口補水液なども活用できます。
水分が全く取れない状態が続く場合は、妊娠悪阻の可能性もありますので、早めに受診してください。

つわりの波に悩んだら、一人で抱え込まないで
「つわりくらいで病院に行っていいの?」と思っている方へ。
つわりは、れっきとした医学的な症状です。我慢する必要はありません。
症状が波のように変動することへの不安、食べられないことへの焦り、仕事や家事ができないことへの罪悪感…。妊娠初期は心身ともに大きな変化の時期です。一人で抱え込まず、医師に相談することをためらわないでください。
「つわりがつらい」は、立派な受診理由です。
あゆみレディースクリニック高田馬場は、高田馬場駅から徒歩1分とアクセスしやすい、産婦人科専門医による産科・婦人科専門クリニックです。
女性医師と助産師が常駐していますので、妊娠初期の体の変化や不安な気持ちも、話しやすい環境でご相談いただけます。「こんなこと聞いていいのかな」という小さな疑問も、ぜひ気軽にお話しください。
思春期から更年期以降まで、ライフステージごとの女性のお悩みに寄り添った診察を大切にしています。妊娠中の不安や体調の変化について、一緒に考えていきましょう。
まとめ・・・つわりの波は体が頑張っているサイン
つわりに波があるのは、決して異常なことではありません。
ホルモンバランスの変化、時間帯による影響、ストレスや環境の変化など、さまざまな要因が重なってつわりの症状は変動します。日によって軽い日と重い日があるのは、体が妊娠に適応しようとしている証拠でもあります。
大切なのは、自分の体の変化に耳を傾けること。つらい日は無理をせず、休むことを優先してください。食事や生活環境の工夫で症状が和らぐこともあります。
水分が取れない、体重が急激に減るなど、日常生活に支障が出るほどの症状が続く場合は、妊娠悪阻の可能性があります。早めに医師に相談してください。
「これくらいで相談していいのかな」と思ったときこそ、受診のタイミングです。あなたの体と赤ちゃんのために、一人で我慢しないでください。
あゆみレディースクリニック高田馬場では、つわりをはじめとした妊娠初期のお悩みにも、女性医師が丁寧に対応します。高田馬場駅徒歩1分の立地で、仕事帰りや学校帰りにも立ち寄りやすい環境です。どうぞお気軽にご相談ください。
妊娠中の不安を相談したい方へ
東京都新宿区でつわりや妊娠中の体調管理について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。
症状の経過を確認しながら、安心して過ごせるようサポートしています。
著者情報

院長 佐藤 歩美
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医




