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子宮がん検診で「再検査」の通知を受け取ったとき、不安な気持ちになるのは当然です。
「もしかしてがん?」「どんな検査をするの?」「痛いのかな・・・」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
再検査の通知は必ずしもがんを意味するわけではありません。むしろ、早期に異常を発見し、適切に対応するための大切なステップなのです。
子宮がん検診で再検査になる理由
子宮がん検診では、子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる「細胞診」を行います。
この検査で異常が見つかった場合、より詳しく調べるために再検査が必要になります。
細胞診の結果は、正常から異常まで段階的に分類されます。軽度の異常であっても、念のため精密検査を行うことで、子宮頸がんになる前の状態を早期に発見できるのです。
また、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査で陽性と判断された方の一部も、コルポスコピーなどの精密検査をすすめられる場合があります。

HPVは性交渉の経験があるほとんどの女性(約80%)が一生に一度は感染すると言われているありふれたウイルスです。多くの場合は自然に消滅しますが、約10%の人は感染が継続し【異形成(前がん病変)】という状態になることがあります。
だからこそ、検診で異常が認められた場合は、コルポスコピーを含めた精密検査を受けることが大切なのです。
コルポスコピー検査とは
コルポスコピーとは、コルポスコープ(腟拡大鏡)という機械で子宮頸部や腟の観察を行う検査です。
コルポスコープの仕組み
例えて言うなら、虫眼鏡で調べたいものを拡大して観察するイメージです。
膣を開く器具(腟鏡)をつけて、腟の奥をコルポスコープで観察します。観察と同時に子宮頸部の組織を採取(生検)することも、この検査の目的の一つです。
子宮頸部の向きや大きさによっては、見えるようにするために腟鏡をさらに大きく開く必要があり、痛みが増すことがあります。
検査の流れと所要時間
まず内診台にあがり、検診のときと同じ体位をとります。
腟鏡をつけたら、薄めた酢酸を子宮頸部に塗ります。これにより病気の部分があれば色が変色し、広がりや進み具合を観察することができます。

観察した後、異常があると思われる場所から組織を採取します。採取した場所の組織を顕微鏡で調べることで異常の有無、異常の進み具合がわかります。
異常と思われる場所が無い場合は、観察だけで終了することもあります。
通常は5〜10分前後で終わります。もちろん病気の広がりや程度、出血が止まらない場合などにより、かかる時間は変わってきます。組織を採取する際はチクっとした痛みがありますが、基本的に麻酔などは不要な程度です。
組織診(生検)について
組織診とは、拡大鏡(コルポスコープ)を用いて子宮頸部を拡大して観察し、病変がありそうな部分から1mm四方ぐらいの組織を取り、病変の深さや程度を調べる検査です。
組織採取の方法
採取するサイズは一か所あたり大体米粒ぐらいの大きさなので、さほど痛みはありません。
しかし子宮頸部は出血しやすい場所ですので、採取後しばらくは圧迫して止血をする必要があり、医療用のタンポンなどを詰めて終了となります。検査当日は出血が増えやすくなる、運動・飲酒・性交渉・長時間の入浴などは控えることをお勧めします。
通常は外来で麻酔などはせずに行える検査ですが、過去につらい痛みを感じたことがある場合は、担当の先生に伝えると良いです。

痛みや苦痛について
多くの方が気になるのが「痛み」についてです。
組織を採取する際、痛みは軽度ですが、個人差があります。子宮頸部から1mm程度の組織を数ヶ所とっていますので少量の出血が2〜4日続きます。
一般的には、後で抜去できる綿球を圧迫止血目的で腟内に入れ、帰宅後に自分で抜いていただくことが多いです。
止血のタンポンが入っている場合は、3〜6時間後に抜いてください。タンポンの抜き忘れは感染の原因となるため注意してください。
検査後の注意点と過ごし方
検査後は、いくつかの注意点を守って過ごすことが大切です。
当日の過ごし方
検査当日、翌日は長時間の外出・歩行・運動はせず安静にし、過度な飲酒や性交渉は避けてください。お風呂はシャワーのみにしてください。

出血への対応
少量の出血が2〜4日続くのは正常な経過です。
多量の出血(月経2日目のような出血)の際はご連絡ください。当日は生理用ナプキンを1枚ご用意いただくと安心です。
日常生活の制限
出血が続いている間は、性交渉はしないでください。
また、月経(生理)中は検査を避ける必要があります。予期せず検査日に月経が重なる場合は、検査日をずらす必要があるため連絡をしましょう。
検査結果の見方と今後の流れ
組織検査の結果のお伝えは、約2週間後以降です。
結果が出るまでの期間
結果を聞きに来ていただく際は、WEB/LINEでの結果閲覧はできません。婦人科外来再診でご予約の上、来院してください。診察室で医師からの説明をさせていただきます。
異形成の分類と対応
精密検査後、CIN1(軽度異形成)・CIN2(中等度異形成)と診断された場合、HPVタイピング検査をお勧めします。

子宮頸癌の発症リスクのある高リスクHPVのうち、最も注意の必要なハイリスク型の具体的にどの型がいるのか、何種類のHPVがいるのかを調べることができます。早期発見・治療をできること、リスクの少ない方には検査の回数を減らせることがメリットです。
高リスクHPV(ハイリスク型HPV)には、16/18/31/33/39/45/51/52/56/58/59/68などの型があります。
さらなる治療が必要な場合
高度異形成・微小浸潤癌であった場合は子宮頸部円錐切除術などの手術が必要な場合があるため、手術可能な病院をご紹介させていただきます。
中等度異形成の場合もHPVの型や経過によっては早めの治療を検討する場合、手術可能病院に紹介させていただきます。
あゆみレディースクリニック高田馬場での検査
当院では、子宮頸がん検診から精密検査まで、一貫した診療体制を整えています。
当院の特徴
高田馬場駅から徒歩1分という好立地で、初診からWEB予約やLINE予約に対応しており、通院しやすい環境です。
女性医師と助産師が常駐しており、妊婦健診で気になることを相談しやすい環境を求める方や、女性医師のいる産婦人科を探している方にとって安心です。
診療方針
当院では、一方的に治療を提案するのではなく、いくつかの選択肢を提示して、患者さまと一緒に治療を進めるようにしています。
そのために、治療内容をより分かりやすく説明し、患者さまが疑問や不安を持ったまま治療を始めることがないよう心がけています。
また、アドバイスをしやすく、かつ、患者さまも気兼ねなく質問しやすいような距離感も大切にしています。
幅広い診療内容
月経・おりものの悩み、PMS/PMDD、子宮、卵巣、性感染症、更年期障害、避妊、不妊の相談から妊娠に関することなど、幅広く対応しています。
ピル処方にも開院当初から対応しており、比較的予約も取りやすいという特徴があります。金曜の遅い時間の診療も行っており、画期的で助かるとの声もいただいています。金曜遅い時間は予約が早期に埋まるため、早めの予約をお勧めします。
よくある質問
検査は必ず受けなければいけませんか?
再検査の通知を受けた場合、必ず精密検査を受けることをお勧めします。
早期に異常を発見することで、子宮頸がんになる前の状態で適切に対応できるからです。
検査費用はどのくらいかかりますか?
精密検査(コルポスコープ・生検)の検査代金の目安は、5,000〜6,000円ほどです(保険証を使用しない場合は、18,000円ほどです)。
検査は痛いですか?
組織を採取する際、痛みは軽度ですが個人差があります。
過去につらい痛みを感じたことがある場合は、担当の先生に事前に伝えてください。
仕事は休む必要がありますか?
検査当日、翌日は長時間の外出・歩行・運動はせず安静にすることをお勧めしますが、デスクワークなど軽い仕事であれば可能です。
ただし、個人差がありますので、体調に合わせて無理をしないことが大切です。
まとめ
子宮がん検診で再検査の通知を受けたとき、不安になるのは当然のことです。
しかし、再検査は必ずしもがんを意味するわけではありません。コルポスコピーや組織診は、子宮頸部の異常を早期に発見し、適切に対応するための大切な検査です。
検査自体は5〜10分程度で終わり、痛みもほとんどありません。検査後は少量の出血が2〜4日続くことがありますが、これは正常な経過です。
約2週間後に結果が出ますので、医師からの説明をしっかり聞いて、今後の対応を一緒に考えていきましょう。
あゆみレディースクリニック高田馬場では、女性医師と助産師が常駐し、患者さまと一緒に治療を進める診療方針を大切にしています。
高田馬場駅から徒歩1分、初診からWEB予約・LINE予約に対応しており、通院しやすい環境です。子宮頸がん検診や精密検査について、気になることがあればお気軽にご相談ください。
不安な気持ちを抱えたまま過ごすのではなく、まずは一歩踏み出して、ご自身の健康を守るための行動を始めましょう。
著者情報

院長 佐藤 歩美
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医




