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子宮頸がんと子宮体がんはどこが違うのか?
子宮頸がんと子宮体がんは、発生する場所・原因・好発年齢がまったく異なるがんです。まずこの違いを理解することが、正しい検診選びの第一歩です。
- 子宮頸がん…子宮の入り口(頸部)にできるがん。HPV(ヒトパピローマウイルス)感染が主な原因。20〜30代の若い世代に多い。
- 子宮体がん…子宮の本体(体部・内膜)にできるがん。女性ホルモン「エストロゲン」の過剰な影響が主な原因。50代後半以降に多い。
国立がん研究センター がん情報サービス(2024年)によると、子宮頸がんは年間約11,000人が罹患し、約3,000人が亡くなっています。20歳代後半から増加し始め、特に30〜50代で多くなります。
一方、子宮体がんは閉経後の女性に多く、エストロゲンが優位になることで子宮内膜が増殖し続けることでがん化するリスクが高まります。肥満・糖尿病の方はリスクが上がることも知られています。
婦人科検診について知りたい方へ
東京都新宿区高田馬場で子宮頸がん検診や婦人科検診について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。
年齢や症状に応じて必要な検査をご案内しています。

子宮頸がん検診では何をするのか?
子宮頸がん検診の基本は細胞診です。子宮頸部をブラシなどで軽くこすり、採取した細胞を顕微鏡で調べます。検査自体は数分で終わります。
検診の流れは以下のとおりです。
- 問診…HPVワクチン接種歴・最終月経・不正出血の有無・妊娠・出産歴などを確認します。
- 視診・内診…クスコ(腟鏡)を使って子宮頸部の状態を観察し、子宮や卵巣の大きさ・形を触診で確認します。
- 細胞診…専用ブラシで子宮頸部の細胞を採取し、異常細胞の有無を調べます。少量の出血が起きることがあるため、ナプキンの持参をおすすめします。
- HPV検査(任意)…細胞診と同時に子宮頸がんの原因ウイルスを調べます。2024年4月より一部自治体でHPV検査単独法も住民検診として実施可能になりました。
一度でも性交渉歴のある方は子宮頸がんを発症するリスクを持っています。定期的な受診が命を守る最善策です。
細胞診の結果はどう読む?
検査結果は「ベセスダシステム」という国際分類で表記されます。主な判定区分は以下のとおりです。
- NILM…異常なし・精密検査不要
- ASC-US…軽度異形成の疑い。ハイリスクHPV検査が陽性なら精密検査へ
- LSIL…HPV感染・軽度異形成疑い。精密検査が必要
- HSIL…中等度~、、、上皮内がん疑い。速やかに精密検査へ
- SCC…扁平上皮がん(子宮頸がん)疑い
「要精密検査」はがんと確定したわけではなく、前がん病変(異形成)の可能性を示す場合も多くあります。結果を受け取ったら、まず産婦人科専門医に相談してください。
HPV検査単独法とは何か?
2024年4月から、厚生労働省の要件を満たす自治体ではHPV検査単独法が住民検診として実施可能になりました。日本婦人科腫瘍学会(2024年)によると、対象年齢は30〜60歳で、検診間隔は5年ごとに延長できるメリットがあります。ただし20代の女性は従来どおり2年に1回の細胞診が必要です。
HPV検査が陽性だった場合は細胞診を追加し、異常があれば速やかに医療機関を受診します。自治体によって実施状況が異なるため、お住まいの市区町村のホームページで確認してください。

子宮体がん検診はどんな人が受けるべきか?
子宮体がん検診は、全女性に定期的に推奨される検診ではありません。症状がない方が定期的に子宮体がん検査をする必要はありませんが、下記のような症状がある場合は婦人科受診して検査を受けましょう。
子宮体がん検査を受けるべき主なケースは以下のとおりです。
- 不正出血がある…月経以外の出血、閉経後の出血など
- 月経量が極端に多い…鉄欠乏性貧血を繰り返している場合
- 超音波検査で子宮内膜が厚い…内膜の標準的な厚みは年齢や月経周期のタイミングによって異なります。まずは超音波検査を受けましょう。
- 子宮内膜ポリープが疑われる
- 乳がん治療でタモキシフェンを服用中…不正出血や内膜肥厚がある場合
- 無月経が3〜6か月続く若年女性…若年性子宮体がんを疑う場合
子宮体がんの検査方法には「細胞診」と「組織診」があります。いずれも子宮内部の細胞を採取するため、痛みを感じる方もいます。感染リスクは非常に低いですが、まれに子宮内や腹腔内に感染が起きることがあります。
子宮頸がん検診の対象年齢と受診間隔はどのくらいか?
市区町村が実施する子宮頸がん検診の対象は20歳以上の女性で、受診間隔は2年に1回が推奨されています。
国立がん研究センターがん対策研究所の子宮頸がん検診ガイドライン(2019年度版)では、細胞診について「検診対象は20〜69歳、検診間隔は2年が望ましい」と推奨グレードAで明記されています。HPV検査単独法の場合は対象30〜60歳・5年間隔が望ましいとされています。
2004年4月に厚生労働省が対象年齢を「20歳以上」に引き下げて以降、若い世代からの子宮頸がん予防が重視されています。20〜30代で前がん病変(CIN3)を含めると最も罹患者が多いがんであることを考えると、20歳になったら検診を始めることが重要です。
性交渉の経験がない場合は受ける必要があるか?
子宮頸がんの95%以上はHPVの持続感染が原因です。HPVは性交渉によって感染するため、性交渉の経験がない場合は子宮頸がんのリスクは極めて低く、検診の必要性はこれまで示されていません。受診の際に問診で確認されますので、医師に相談してください。
HPVワクチンを接種していても検診は必要か?
HPVワクチン接種は、感染していない複数種類のHPV感染を高確率で予防できますが、すべての型を防ぐわけではありません。また、すでに感染したHPVを排除することはできません。そのため、ワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診を続けることが必要です。日本では小学校6年〜高校1年相当の女性がHPVワクチン定期予防接種の対象です。

子宮頸がん検診の費用はどのくらいかかるか?
子宮頸がん検診の費用は、受診方法によって大きく異なります。
- 市区町村の住民検診(公費負担)…無料〜1000円程度。自治体によって異なります。対象年齢・受診間隔の条件を満たす必要があります。
- 職場の健康診断…勤務先の制度によって費用が異なります。
- クリニックでの自費受診…細胞診のみで3,000〜5,000円程度が目安。HPV検査や超音波検査を追加すると費用が上がります。
- 健康保険適用…不正出血などの症状がある場合は保険診療で受診できます。
自覚症状がある場合(不正出血・月経不順など)は、がん検診ではなく健康保険を使って保険診療で産婦人科を受診してください。検診は症状のない方が対象です。
子宮頸がん検診を受けるときの注意点は何か?
正確な検査結果を得るために、受診前に以下の点を守ってください。
- 生理中は避ける…月経中は細胞が正確に採取できないため、月経終了後・出血が止まってから受診します。ただし、不正出血が持続している・断続的に不正出血が出ているなど、いつ出血がとまるかわからない場合は、出血中でも構いませんので早めの受診をしましょう。
- 腟内洗浄をしない…検査前の腟内洗浄は細胞が洗い流されるため避けてください。
- 性交渉は検診前日まで控える…精液が混入すると検査精度に影響することがあります。
- 妊娠中の方はかかりつけ医に相談…妊娠中の検診は主治医と相談のうえ判断します。
検査自体は数分で終わります。細胞採取時に軽い痛みや少量の出血が起きることがありますが、多くの場合は問題ありません。念のためナプキンやオリモノシートを持参すると安心です。
あゆみレディースクリニック高田馬場で子宮頸がん検診を受けるには?
あゆみレディースクリニック高田馬場は、高田馬場駅早稲田口から徒歩1分という好立地の産婦人科・婦人科クリニックです。初診からWEB予約・LINE予約に対応しており、忙しい方でも通院しやすい環境が整っています。
当クリニックでは新宿区・中野区の子宮頸がん検診を行っております。また婦人科ドックの一つとして子宮頸がん検査・超音波検査・ハイリスクHPV検査を自費(8800円)で行っております。症状のある方には保険診療での検査も行っております。しています。女性医師と助産師が常駐しており、初めての婦人科受診でも安心して相談できます。診察では複数の選択肢を提示し、患者さんと一緒に治療方針を決める方針を大切にしています。
思春期の月経トラブルから更年期障害まで幅広く対応しており、ピル処方・避妊相談・不妊相談にも対応しています。金曜の遅い時間の診療も行っているため、仕事帰りにも受診しやすいクリニックです。早稲田・西早稲田・新宿区周辺にお住まいの方もぜひご利用ください。
よくある質問
子宮頸がん検診と子宮体がん検診は同じものですか?
いいえ、まったく別の検査です。子宮頸がん検診は子宮の入り口(頸部)の細胞を採取する検査で、20歳以上の全女性に2年に1回推奨されています。子宮体がん検診は不正出血などの症状がある方や医師が必要と判断した場合に行う検査で、全員に定期受診は推奨されていません。
子宮頸がん検診は何歳から受けるべきですか?
20歳以上の女性が対象です。国立がん研究センターのガイドラインでは20〜69歳・2年に1回の細胞診が推奨グレードAとされています。20代と30代は前がん病変を含めると最も罹患者が多い年代のため、20歳になったら受診を始めることをおすすめします。
子宮頸がん検診は痛いですか?
細胞採取時に軽い痛みや違和感を感じる方もいますが、検査自体は数分で終わります。少量の出血が起きることもあるため、ナプキンやオリモノシートを持参すると安心です。痛みの感じ方には個人差があります。
不正出血があるのですが、がん検診を受ければよいですか?
不正出血がある場合は、がん検診ではなく健康保険を使って産婦人科を受診してください。がん検診は自覚症状のない方が対象です。不正出血は子宮体がんや子宮頸がん以外の疾患が原因のこともあるため、早めに医師に診てもらうことが重要です。
HPVワクチンを打ったら子宮頸がん検診は不要ですか?
いいえ、ワクチン接種後も定期的な検診が必要です。HPVワクチンはすべての型のHPV感染を防ぐわけではなく、すでに感染したHPVを排除することもできません。性交渉の経験がある方は、ワクチン接種の有無にかかわらず2年に1回の検診を続けてください。
子宮頸がん検診の結果が「要精密検査」でした。がんですか?
「要精密検査」はがんと確定したわけではありません。前がん病変(異形成)の可能性を示す場合も多く、その後自然に改善することもあります。ただし放置は禁物です。なるべく早めに産婦人科専門医を受診し、コルポスコープ検査などの精密検査を受けてください。
子宮頸がん検診は生理中でも受けられますか?
生理中は正確な細胞採取が難しいため、月経期間を避けて受診することが推奨されています。出血が完全に止まってから受診してください。予約済で月経が来てしまった場合はクリニックに事前に相談することをお勧めします。
不正出血が続いている場合は出血が止まるのを待たずに受診をお勧めします。
子宮体がんのリスクが高い人はどんな人ですか?
閉経後の女性・肥満・糖尿病・エストロゲン単独療法を受けている方・乳がん治療でタモキシフェンを服用中の方はリスクが高いとされています。不正出血や月経量の異常がある場合は早めに婦人科を受診してください。
子宮頸がん検診の費用はどのくらいですか?
市区町村の住民検診を利用すれば無料〜1000円程度で受診できます。自費受診の場合は細胞診のみで3,000〜5,000円程度が目安です。お住まいの自治体の検診案内を確認し、公費負担を積極的に活用してください。
子宮頸がん検診はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
細胞診の場合は2年に1回が推奨されています。HPV検査単独法(対象30〜60歳)の場合は5年に1回の間隔が可能です。ただし症状がある場合は検診間隔に関係なく、すぐに産婦人科を受診してください。
結論
子宮頸がん検診と子宮体がん検診は目的・検査方法・対象年齢がまったく異なります。子宮頸がん検診は20歳以上の女性が2年に1回受けるべき定期検診であり、死亡率減少効果が科学的に証明された唯一の婦人科がん検診です。子宮体がん検診は不正出血などの症状がある方が保険診療で受けるものです。自覚症状がなくても20歳になったら子宮頸がん検診を始め、気になる症状があれば迷わず産婦人科専門医に相談することが、自分の体を守る最善の行動です。
定期的な婦人科検診を検討している方へ
子宮頸がんや子宮体がんの早期発見につながる検診について相談したい方は、あゆみレディースクリニック高田馬場へご相談ください。
症状の有無に関わらず定期的な検診が大切です。
著者情報

院長 佐藤 歩美
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医




