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「妊娠中にインフルエンザワクチンを打っても大丈夫?」「お腹の赤ちゃんに影響はない?」——妊婦さんがこうした不安を抱えるのは、とても自然なことです。
結論からお伝えすると、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は、日本産科婦人科学会をはじめ多くの学会が推奨しており、接種のメリットがリスクを大きく上回るとされています。妊婦さんはインフルエンザにかかると重症化しやすく、早産や低出生体重のリスクが高まるおそれがあることが、推奨の根拠のひとつです。また、接種によってお母さんから赤ちゃんへ抗体が移行し、生後しばらくの間、赤ちゃんをインフルエンザから守る効果も期待できます(個人差があります)。
この記事では、妊娠中にインフルエンザワクチンの接種が推奨される理由・適切な時期の目安・よくある疑問と誤解をわかりやすく解説します。
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- ✅ 妊娠中にインフルエンザワクチンが推奨される理由
- ✅ 接種に適した時期の目安と注意点
- ✅ よくある誤解と安全性についての正しい知識
1. 妊婦さんにインフルエンザワクチン接種が推奨される理由
妊婦さんは重症化リスクが高い
妊娠中は免疫のバランスが変化するため、インフルエンザに感染した場合に一般の成人女性よりも重症化しやすい状態にあるとされています。入院が必要になるケースや、高熱による体力の消耗が母体・赤ちゃんの両方に影響を与えるおそれがあることが知られています。
日本産科婦人科学会の見解でも、妊婦はインフルエンザのハイリスクグループとして位置づけられており、ワクチン接種によるリスク低減が期待できるとされています。特にインフルエンザ流行シーズン(例年12月〜3月ごろ)と妊娠期間が重なる場合は、接種を検討することが一般的に勧められています。様々なところで報道されていますが、今年度は特にインフルエンザの流行時期がかなり早く、10月ですでに定点あたりのインフルエンザ患者報告数が注意報レベルを超え、学級閉鎖なども各所で報告されているため、早めの対応が必要です。
お腹の赤ちゃんへの影響(早産・発熱リスク)
インフルエンザ罹患中の高熱は、早産や低出生体重のリスクと関連する可能性が指摘されています(個人差があります)。ワクチン接種によって感染・重症化を予防することは、お腹の赤ちゃんを守ることにもつながります。
もちろんワクチンを接種しても感染を完全に防げるわけではありませんが、重症化を防ぐ効果が期待できることが、接種推奨の大きな理由のひとつです。
生まれた赤ちゃんへの抗体移行効果
妊娠中にワクチンを接種すると、お母さんの体内でつくられた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、出生後しばらくの間、赤ちゃんをインフルエンザから守る効果が期待できます(個人差があります)。生後6か月未満の赤ちゃんはワクチンを接種できないため、この「母子免疫移行」は特に意味のある保護手段のひとつと考えられています。
2. 妊娠中にインフルエンザが重症化しやすいメカニズム
免疫バランスの変化が影響する
妊娠中は、赤ちゃん(胎児)を異物として排除しないよう、体の免疫機能が一部調整された状態になります。この免疫バランスの変化が、ウイルス感染症への抵抗力に影響を与えると考えられています。インフルエンザウイルスに対しても、通常より炎症反応が強く出やすい場合があることが知られています。
妊娠中は胎児を守るため、免疫システムが通常とは異なるバランスで働きます。このため一部のウイルス感染症では、感染後の炎症が強く出やすく、回復に時間がかかることがあります(個人差があります)。
妊娠後期になると大きくなった子宮が横隔膜を押し上げるため、肺が十分に広がりにくくなります。インフルエンザによる気道炎症が起きると、呼吸への影響がより出やすい可能性があります(個人差があります)。
高熱が続くことで子宮収縮が誘発され、早産につながるリスクが指摘されています。また妊娠初期の高熱は胎児の神経管発達に影響する可能性も一部研究で報告されています(いずれも個人差があります。)。
よくある誤解:「妊娠初期は特に危険だから打たない方がいい」
「妊娠初期はワクチンを打ってはいけない」という誤解が根強くありますが、不活化ワクチンであるインフルエンザワクチンは、妊娠のどの時期でも接種可能とされています(日本産科婦人科学会の見解より)。生ワクチンとは異なり、不活化ワクチンはウイルスを不活化したものであるため、ワクチンそのものが胎児に感染することはありません。ただし体調や持病によって接種を避けた方がよいケースもあるため、接種前に必ず担当の産婦人科医に相談することが大切です。逆に妊娠中は生ワクチンの接種はできません。数年前から点鼻の生ワクチンが使用可能となっていますが、妊娠中は点鼻生ワクチンの接種は禁忌です。

3. インフルエンザワクチンの接種時期と受け方の目安
接種のタイミングの目安
インフルエンザワクチンは、接種から効果が出るまで約2週間かかるとされています(個人差があります)。流行シーズンは例年12月から3月ごろにかけてがピークとなるため、10月〜11月中の接種が目安として一般的に勧められています。今年はインフルエンザの流行が非常に早く起きており、例年より早いワクチン接種が推奨されています。
妊娠週数に関わらず、流行シーズン前に接種しておくことが望ましいですが、流行が始まってからでも接種する意義はあります。「もう遅い」とあきらめず、かかりつけ医に相談してみてください。
接種回数と費用について
成人(妊婦を含む)のインフルエンザワクチン接種は、通常1シーズンに1回とされています。接種費用は医療機関や自治体によって異なるため、受診先にご確認ください。一部の自治体や職場ではインフルエンザワクチンの助成制度を設けていることがあります。ご自身のお住まいの市区町村のホームページや職場に確認をおすすめします。
どこで接種できる?産婦人科でも受けられる?
インフルエンザワクチンは内科・かかりつけ医・産婦人科など、多くの医療機関で接種できます。妊婦健診を受けている産婦人科で接種できると、健診と同日に対応してもらえる場合もあり、通院の負担を減らしやすいというメリットがあります。接種の可否や予約方法は医療機関によって異なるため、事前にご確認ください。
⚠ 接種前に確認しておきたいこと
- 卵や卵成分にアレルギーがある方は、接種前に必ず医師に伝えてください。
- 発熱中・体調不良のときは接種を延期しましょう。
- 過去にワクチン接種後に強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が出たことがある方は、必ず医師に申告してください。
- 持病がある場合や、他のワクチンと同時接種を希望する場合は、担当医に相談の上で決めましょう。
4. 妊娠中の接種の安全性と接種できないケース
不活化ワクチンの安全性について
インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」に分類されます。不活化ワクチンとは、ウイルスを死滅・不活化させた成分を使用したワクチンで、接種しても体内でウイルスが増殖することはありません。そのため妊娠中でも使用可能なワクチンとして位置づけられており、世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会も妊婦への接種を支持しています。
接種後に腕の腫れや痛み・微熱などの局所反応や全身反応が起こることがありますが、これらは多くの場合数日以内に落ち着きます(個人差があります)。稀にアナフィラキシーなどの重篤な副反応が起こる場合があるため、接種後は無理をせず過ごしていただき、心配な症状などが出た場合は速やかに接種した医療機関に相談しましょう。
接種が難しい・慎重に判断が必要なケース
以下のような場合は、接種を見合わせるか、医師と相談して判断する必要があります。
✅ 接種が推奨されるケース
- 健康な妊婦さん全般
- 流行シーズン中に妊娠が重なる方
- 職場や通勤など感染機会が多い方
- 上の子どものいるご家庭の妊婦さん
- 生後6か月未満の赤ちゃんへ抗体移行を期待する方
⚠ 慎重に判断・相談が必要なケース
- 接種当日に発熱や体調不良がある方
- 卵・鶏肉・卵を含む食品にアレルギーがある方
- 過去にワクチン接種後に強いアレルギーが出た方
- 重篤な基礎疾患がある方(担当医との相談が必要)
授乳中の接種についても同様に推奨されています
産後・授乳中の方についても、インフルエンザワクチンは接種可能とされています。母乳を通じてワクチン成分が赤ちゃんに移行し悪影響を与えるという根拠はないとされており、授乳中でも接種を検討できるとされています。授乳中の接種に不安がある場合は、産婦人科や内科に相談してみましょう。
5. あゆみレディースクリニック高田馬場のサポート体制
東京都新宿区高田馬場にあるあゆみレディースクリニック高田馬場は、思春期から更年期・老年期まで、全ライフステージの女性を産婦人科専門医・助産師チームで支える産婦人科クリニックです。妊娠中のワクチン接種や健康管理に関するご不安も、どうぞお気軽にご相談ください。
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- 🩺 医師は全員産婦人科専門医——専門医の目線から一人一人に寄り添った診察・治療の提案を大切にしています
- 👶 助産師常駐——お産・授乳・育児に関するご相談も、妊婦健診の際にまとめて相談可能です。妊婦健診後に助産師と面談を希望する場合はお声がけください。また産後の乳腺炎にも対応しておりますので、心配な症状がある場合は電話相談ください。
- 🌙 金曜夜20時まで診療——仕事帰りでも通いやすい診療時間で、働く妊婦さんをサポートします
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6. よくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は、日本産科婦人科学会など多くの学会が推奨している
- ✅ 不活化ワクチンのため妊娠初期を含むすべての時期に接種可能とされている(「初期はNG」は誤解)
- ✅ 流行前(10〜11月ごろ)の接種が目安。効果発現まで約2週間かかる(個人差があります)
- ✅ 母子への抗体移行効果が期待でき、生後6か月未満の赤ちゃんを守る助けになると考えられている
- ✅ アレルギーや体調不良がある場合は接種前に必ず産婦人科医に相談を
妊娠中のインフルエンザワクチンについて
気になることはお気軽にご相談ください
東京都新宿区高田馬場の産婦人科・あゆみレディースクリニック高田馬場では、妊婦健診と合わせてワクチンや感染症に関するご相談も承っています。女性医師・助産師チームが一人一人に寄り添った対応をいたします。WEB予約・LINE予約で待ち時間を減らしてスムーズに受診いただけます。






👩⚕️ 院長 佐藤歩美 より
「妊娠中のワクチン接種について、不安に感じる方がとても多いと実感しています。『打っていいの?』『赤ちゃんへの影響は?』というご質問は妊婦健診でもよくいただきます。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、妊娠中でも接種いただける安全性の高いワクチンとされています。ご自身やお腹の赤ちゃんを守るためにも、ぜひかかりつけ医にご相談ください。当クリニックでも、妊婦健診と合わせてご相談いただけますので、どうぞお気軽にお声がけください。あしたの笑顔がもっと輝くように、一人一人に寄り添ってまいります。」