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生理痛で吐き気がひどい…原因と今すぐできる対処法を医師が解説

生理痛で吐き気がひどい…原因と今すぐできる対処法を医師が解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

生理痛で吐き気がひどい…原因と今すぐできる対処法を医師が解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

生理痛に伴う吐き気…あなたは一人じゃありません

「生理のたびに吐き気がひどくて、何も手につかない…」

そんなつらい経験をされている方は、決して少なくありません。生理痛だけでも大変なのに、吐き気まで重なると日常生活に大きな支障が出てしまいますよね。実は、生理中や生理前の吐き気は、多くの女性が経験する症状の一つです。ホルモンバランスの変化や、体内で分泌される物質が関係していることがわかっています。

この記事では、産婦人科専門医として多くの患者さまの生理に関するお悩みに寄り添ってきた経験をもとに、生理痛に伴う吐き気の原因と、今すぐ実践できる対処法について詳しく解説します。症状の背景にある仕組みを理解することで、ご自身に合った対策が見つかるはずです。

また、吐き気が強い場合には、子宮内膜症などの病気が隠れている可能性もあります。「これくらいで受診していいのかな?」と迷われている方も、ぜひ最後までお読みください。

生理中の吐き気はなぜ起こる?主な原因を解説

生理中の吐き気には、いくつかの原因が考えられます。

最も大きな要因として挙げられるのが「プロスタグランジン」という物質の影響です。プロスタグランジンは、子宮内膜が剥がれる際に子宮内膜から産生され、子宮を収縮させて経血を体外に排出する役割を担っています。この物質が過剰に分泌されると、子宮の収縮が強くなり、強い生理痛を引き起こします。

さらに、プロスタグランジンには子宮だけでなく胃腸を収縮させる作用もあります。胃が収縮することで、吐き気や胃のむかつき、不快感が生じるのです。また、腸が過剰に収縮すると下痢を引き起こすこともあります。

ホルモンバランスの変動と自律神経の乱れ

女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は、生理周期に伴って大きく変動します。

この急激なホルモン変動は、自律神経のバランスに影響を与えます。自律神経は、心拍や血圧、消化機能など、体の様々な働きをコントロールしている重要な神経系です。ホルモンバランスが崩れると自律神経も乱れやすくなり、胃腸の働きが低下して吐き気や食欲不振などの症状が現れることがあります。

貧血による影響

生理中は経血により、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。

貧血によって全身に十分な酸素が行き届かないと、脳や胃腸の機能が低下し、吐き気を感じることがあります。特に経血量が多い方(過多月経)は、貧血のリスクが高まるため注意が必要です。息切れや疲れやすさ、めまいなどの症状がある場合は、貧血の可能性も考えられます。

ストレスや疲労の蓄積

精神的なストレスや身体的な疲労も、吐き気を引き起こす要因となります。

特に生理中は、頭痛や腹痛など他の症状によってもストレスが増えやすい時期です。ストレスが蓄積すると自律神経の乱れがさらに悪化し、胃腸の不調を招きやすくなります。また、ストレスによって身体が緊張状態になると、胃粘膜が減少して不快感や吐き気を起こすこともあります。

生理前の吐き気とPMS(月経前症候群)の関係

生理前にも吐き気を感じる方がいらっしゃいます。

これは「PMS(月経前症候群)」の一症状として起こることが多いです。PMSとは、生理が始まる3〜10日くらい前から現れる心身の不調で、生理が始まると軽快または消失するという特徴があります。吐き気はPMSの代表的な症状の一つであり、その他にも腹痛、乳房の張り、腰痛、倦怠感、イライラ、気分の落ち込みなど、様々な症状が現れます。

PMSによる吐き気のメカニズム

PMSで吐き気が起こる詳しいメカニズムは完全には解明されていません。

しかし、排卵から生理開始までの期間に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響が考えられています。プロゲステロンは、胃腸の動きを抑制する作用があり、消化不良や便秘を引き起こすことがあります。また、生理前にはセロトニンという神経伝達物質の変動も起こり、これが吐き気や気分の変化に関係している可能性があります。

PMSと生理中の吐き気の違い

PMSによる吐き気は、生理が始まる前に現れ、生理開始とともに軽減するのが特徴です。

一方、生理中の吐き気はプロスタグランジンの影響が主な原因となり、生理期間中に症状が続きます。ご自身の症状がいつ現れるのかを記録しておくと、原因の特定や対処法の選択に役立ちます。

今すぐできる吐き気への対処法

つらい吐き気を少しでも和らげるために、今すぐ実践できる対処法をご紹介します。

空腹状態を避け、消化に良いものを少量ずつ摂る

生理中は食欲が低下することがありますが、空腹の時間が長くなると胃に負担がかかり、吐き気が悪化する可能性があります。

無理に食べる必要はありませんが、可能な限り空腹状態を避けることが大切です。おかゆ、うどん、バナナ、リンゴなど、消化に良い食べ物を少量ずつ摂るようにしましょう。また、冷たい飲み物は胃腸を刺激するため、温かい白湯やハーブティーなどがおすすめです。

胃腸に負担をかける食品を避ける

刺激の強い食べ物は、胃腸の負担となり吐き気を悪化させます。

辛いもの、油っこいもの、アルコール、カフェインを含む飲料などは、生理期間中はなるべく避けましょう。また、牛乳や乳製品もお腹を下しやすくする場合があるため、体調に合わせて控えることをおすすめします。

お腹や腰を温める

お腹を温めると腸の過剰な活動が治まり、痛みや吐き気が和らぐ効果が期待できます。

カイロや湯たんぽ、温かいタオルなどを下腹部や腰に当てて、血流を改善しましょう。入浴も効果的ですが、のぼせないように注意してください。また、身体を冷やさないよう、ブランケットやレッグウォーマーなどで保温することも大切です。

ストレスを軽減し、十分な休息をとる

ストレスや疲労は吐き気を悪化させる要因です。

生理期間中は無理をせず、予定を調整して十分な睡眠時間を確保しましょう。リラックスできる時間を意識的に作り、好きな音楽を聴いたり、アロマテラピーを取り入れたりするのもおすすめです。深呼吸やストレッチなど、簡単にできるリラクゼーション法も試してみてください。

鎮痛薬の適切な使用

吐き気の原因となるプロスタグランジンの産生を抑える効果がある鎮痛薬もあります。

イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、プロスタグランジンの過剰産生を抑制し、生理痛や吐き気を軽減する可能性があります。ただし、空腹時の服用は胃を荒らす可能性があるため、なるべく食後に服用するか、軽く何か口にしてから飲むようにしましょう。市販薬で効果を感じられない場合は、医師に相談してください。

こんな症状があったら婦人科を受診してください

吐き気が強い場合や、以下のような症状がある場合は、早めに婦人科を受診することをおすすめします。

鎮痛薬を飲んでも効かない強い痛みと吐き気

市販の鎮痛薬を服用しても症状が改善しない場合は、月経困難症や他の病気の可能性があります。

我慢せずに受診しましょう。適切な治療を受けることで、症状が大きく改善することがあります。

日常生活に支障が出るほどの症状

「生理のたびに寝込んでしまう」「仕事や学校を休まざるを得ない」といった状況は、決して我慢すべきではありません。

生理痛や吐き気は、適切な治療によってコントロールできることが多いです。QOL(生活の質)を向上させるためにも、ぜひ相談してください。

経血量が異常に多い(過多月経)

昼間でも夜用ナプキンが手放せない、レバー状の塊が出る、貧血症状があるなどの場合は、過多月経の可能性があります。

子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れていることもあるため、検査を受けることが大切です。

生理以外の時期にも不正出血がある

生理期間以外に出血がある場合は、何らかの異常のサインかもしれません。

子宮頸がんや子宮体がん、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど、様々な原因が考えられます。早期発見・早期治療のためにも、必ず受診してください。

妊娠の可能性がある場合

吐き気は妊娠初期症状(つわり)の可能性もあります。

生理だと思っていた出血が、実は着床出血だったということもあります。経血量がいつもより少ない、生理周期がずれているなど、普段と異なる症状がある場合は、妊娠検査薬で確認するか、婦人科を受診しましょう。

婦人科で受けられる治療と検査

婦人科では、症状に応じて様々な検査や治療を行います。

問診と内診・超音波検査

まず、症状の詳細や生理周期、生活習慣などについて問診を行います。

その後、必要に応じて内診や超音波検査を実施し、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの病気がないかを確認します。画像を一緒に見ながら、現在の状態をわかりやすく説明します。

血液検査

貧血の有無やホルモン値を調べるために、血液検査を行うこともあります。

貧血が確認された場合は、鉄剤の処方や食事指導を行います。

低用量ピルや黄体ホルモン製剤による治療

月経困難症やPMSに対しては、低用量ピルや黄体ホルモン製剤が有効です。

低用量ピルは子宮内膜を薄く保つ作用があり、プロスタグランジンの産生量を減らすことで、生理痛や吐き気を軽減する効果が期待できます。また、生理周期を整えたり、経血量を減らしたりする効果もあります。体質やライフスタイルに合わせて、最適な治療法を提案します。

漢方薬による治療

体質や症状に合わせて、漢方薬を処方することもあります。

当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸など、様々な漢方薬があり、ホルモンバランスを整えたり、血流を改善したりする効果が期待できます。

子宮内システム「ミレーナ」

過多月経でお悩みの方には、子宮内システム「ミレーナ」の挿入も選択肢の一つです。

ミレーナは子宮内に装着する小さな器具で、黄体ホルモンを持続的に放出することで子宮内膜の増殖を抑え、経血量を減らす効果があります。避妊効果も兼ね備えており、一度挿入すると最長5年間効果が持続します。挿入時に軽い痛みを感じることがありますが、婦人科の外来で装着ができます。

まとめ:つらい吐き気は我慢せず、相談してください

生理痛に伴う吐き気は、プロスタグランジンの過剰分泌やホルモンバランスの変動、貧血、ストレスなど、様々な要因によって起こります。

今すぐできる対処法として、空腹を避ける、消化に良いものを摂る、お腹を温める、ストレスを軽減するなどの方法があります。また、鎮痛薬を適切に使用することで、症状を和らげることも可能です。

しかし、鎮痛薬が効かないほどの強い症状や、日常生活に支障が出るような場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性もあります。「これくらいで受診していいのかな?」と迷わず、ぜひ婦人科を受診してください。

あゆみレディースクリニック高田馬場では、高田馬場駅から徒歩1分という通いやすい立地で、全員女性医師による診察を行っています。月経痛、PMS、過多月経など、女性特有のお悩みに寄り添い、一人ひとりの体質やライフスタイルに合わせた治療を提案しています。超音波検査やコルポスコピー、性感染症検査などの検査体制も整っており、必要に応じて画像を一緒に確認しながら、丁寧に説明します。

「生理のたびに寝込んでしまう」「吐き気がひどくてつらい」そんなお悩みを一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。我慢する生活から、快適に過ごせる生活へ。あなたの一歩を、私たちがサポートします。

著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

 

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