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ピルの効果はいつから出る?避妊・生理痛への効き始めを医師が解説

ピルの効果はいつから出る?避妊・生理痛への効き始めを医師が解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

ピルの効果はいつから出る?避妊・生理痛への効き始めを医師が解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

ピルを飲み始めたら、いつから効果が出るのか気になりますよね

「ピルを飲み始めたけれど、本当に効いているのかな?」「避妊効果はいつから出るの?」「生理痛はいつ楽になるの?」

こうした疑問を抱えている方は、とても多くいらっしゃいます。低用量ピルは避妊だけでなく、月経困難症やPMS(月経前症候群)の改善にも効果がある薬ですが、効果が現れるタイミングは目的によって異なります。

避妊効果は正しく服用を開始してから約7日後、生理痛やPMSの緩和は1か月後、ニキビなどの肌荒れ改善は2〜3か月後が一つの目安です。意外と時間がかかるように感じるかもしれませんが、これは体がホルモンに慣れるために必要な期間なのです。

この記事では、産婦人科専門医として多くの患者さんのピル治療に携わってきた経験をもとに、ピルの効果が現れるタイミングを目的別に詳しく解説します。正しい知識を持つことで不安を和らげ、ピルを上手に活用していただければと思います。

避妊効果はいつから?飲み始めのタイミングが重要です

低用量ピルの避妊効果は、服用開始から7日目以降に得られるのが一般的です。

ピルを正しく7日間連続で服用すると排卵が抑えられ、8日目以降は高い避妊効果が発揮されます。したがって、飲み始めの最初の1週間は避妊効果が十分でない可能性があるため、性交渉の際は必ずコンドームなど他の避妊法を併用してください。

なお、低用量ピルは生理開始日の1日目から飲み始める方法(Day1スタート)が推奨されています。この方法であれば理論上はその日から避妊効果が得られるとも言われますが、月経初日からの服用開始が難しかった場合や、生理5日目までに開始できなかった場合は、7日間連続服用するまでは避妊効果が安定しないと考えましょう。

生理初日から5日目までに飲み始めた場合

生理が始まってから5日目までにピルを服用した場合、飲み始めた1日目から避妊効果があらわれます。この期間にピルの服用を始めれば、他の避妊方法と併用する必要がありません。ただし、低用量ピルは性感染症の予防にはならないため、感染予防の観点からコンドームの併用は必要です。

ピルには次のような働きがあるため、避妊効果が発揮されます。

  • 排卵を抑える
  • 子宮頸管の粘液の状態を変化させ、精子が子宮内に侵入しづらいようにする
  • 子宮内膜が厚く育つのを抑制し、着床を防ぐ

ただし、服用を忘れたり服用タイミングが不規則になったりすると避妊効果が低下する可能性があるので注意してください。

生理5日目より後に飲み始めた場合

生理が始まってから5日目よりも後にピルを飲み始めた場合、避妊効果があらわれるまでに1週間ほどかかります。

1週間経つまでは、ピルの避妊効果が出ていませんので性行為をする場合は必ず他の避妊方法と併用してください。また、飲み忘れが発生すると避妊効果が出るまでにさらに時間がかかる可能性があります。

初めてピルを服用する方、避妊効果がいつから出るのかが不安な方は医師に相談するのをおすすめします。

生理痛やPMSの改善効果はいつから実感できる?

ピルには月経困難症(生理痛)やPMS(月経前症候群)を和らげる効果もありますが、これらの改善効果は服用開始から約1か月後に感じられることが多いです。

具体的には、飲み始めた次の生理周期から痛みの軽減やPMS症状の緩和を実感しやすくなります。

生理痛が軽くなるメカニズム

生理痛は経血を排出するときに子宮が収縮するために起こる痛みです。低用量ピルを服用すると経血量が少なくなり、痛みを引き起こす原因となる黄体ホルモン(プロゲステロン)の量も低下するため生理痛が軽くなります。

ピルを飲み始めるとホルモンバランスが安定し、子宮内膜が厚く育ちすぎないよう抑えられます。その結果、生理時の経血量が減り、経血に含まれるプロスタグランジン(痛みの元となる物質)の分泌も減少して、生理痛が軽くなるのです。

スウェーデンにある産婦人科が健康な若年女性を対象に行った研究では、低用量ピルの服用前には22〜116mlあった経血量が、服用して3か月後には7〜80ml、6か月後には5〜70mlにまで減少したことがわかっています。

PMSの症状が和らぐ理由

PMSは、生理の3〜10日前くらいから始まる心身のさまざまな不快な症状(吐き気やめまい、むくみ、頭痛、不眠、イライラ、うつなど)が特徴です。

排卵時に分泌される大量の黄体ホルモン(プロゲステロン)が原因で発症すると考えられています。ピルで排卵を抑制すると、黄体ホルモンの分泌も抑えられるため、不快な症状が軽減します。

また、排卵前後の急激なホルモン変動がなくなるため、イライラや気分の落ち込みといったPMSの精神症状も和らぎやすくなります。初回の服用からすぐ劇的に症状が消えるわけではありませんが、1〜3か月ほど継続することで徐々に効果を実感できる方が多いです。

ニキビや肌荒れの改善には時間がかかります

ピルによるニキビなど肌荒れの改善効果はさらにゆっくりで、服用開始から約2〜3か月後が目安です。

場合によっては改善に6か月ほどかかることもあります。これは、肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルが約28日であり、ホルモンバランスが整ってから肌質が改善されるまでには複数のサイクルが必要だからです。

ホルモンバランスが肌に与える影響

ニキビや肌荒れの原因の一つは、男性ホルモン(アンドロゲン)の影響による皮脂分泌の増加です。低用量ピルを服用すると、女性ホルモンのバランスが整い、相対的に男性ホルモンの影響が抑えられます。

その結果、皮脂分泌が減少し、毛穴の詰まりやニキビができにくくなります。ただし、肌質の改善には時間がかかるため、焦らず継続することが大切です。

効果を実感するまでの期間に個人差がある理由

ニキビや肌荒れの改善効果には個人差があります。早い人では2か月程度で変化を感じることもあれば、6か月ほどかかる人もいます。

これは、もともとの肌質やニキビの原因、生活習慣などが影響するためです。ピルの効果を最大限に引き出すためには、規則正しい生活や適切なスキンケアも併せて行うことをおすすめします。

ピルの効果が出にくい場合の原因と対処法

ピルを正しく服用していても、効果が出にくいと感じる場合があります。その主な原因と対処法について説明します。

飲み忘れによる効果の低下

飲み忘れると避妊効果が得られない可能性があります。

服用予定の時間から24時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、気づいた時点で低用量ピルを服用しましょう。その日は2錠服用することになります。2錠以上の飲み忘れがあった場合は、直近のものをできるだけ早く服用し、残りの錠剤を予定通り服用します。

飲み忘れをした周期は十分な避妊効果が得られない可能性があるため、性交渉を避けるか他の避妊法を併用しましょう。

下痢や嘔吐による吸収不良

低用量ピルを服用してから成分が吸収されるまでには3時間程度かかるといわれています。

そのため、3時間以内に下痢や嘔吐の症状が出てしまうと、薬の成分が出ていってしまい、避妊効果が得られなくなる可能性があります。もし3時間以内に下痢や嘔吐をしてしまったら追加で1錠飲むと安心です。

吐いてしまった場合は、服用から3時間以上経っていれば大丈夫です。ただし、ピルを内服開始した後早期に、嘔気や嘔吐を繰り返す場合は、ピルがあっていない可能性もあるため、医師に相談しましょう。

薬の飲み合わせによる影響

一部の薬やサプリメントは、ピルの効果を弱める可能性があります。特に抗生物質や抗てんかん薬、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むサプリメントなどは注意が必要です。また、止血効果のあるトラネキサム酸の併用もおすすめしません。

他の薬を服用している場合や、サプリメントを飲んでいる場合は、必ず医師に相談してください。

ピルを飲み始めるときによくある質問

休薬期間中も避妊効果は続いていますか?

はい、休薬期間中も避妊効果は続いています。

低用量ピルには「休薬期間」があります。28日タイプ以外の低用量ピルでは毎月のうち連続した4〜7日間、服用をお休みします。しかし、この間にも避妊効果は続いており、妊娠する可能性は極めて低いです。

ただし、計算を誤ってしまい休薬期間が7日を超えてしまった場合には排卵する可能性が高まります。そのため、7日以上の休薬期間をとってしまった場合には念のため他の避妊方法を検討しましょう。

ピルを飲むのをやめたら効果はすぐになくなりますか?

ピルの服用を中止すると、避妊効果はなくなります。

ピルの内服終了後、3か月以内に約90%に排卵が再開するとされています。したがって、妊娠を希望しない場合は、ピルを中止した後も他の避妊方法を必ず使用してください。

飲み始めたら吐き気が出てきました

20%程度の方に不正出血、5%程度の方に吐き気、体重増加、気分変調、乳房緊満、頭痛といった症状が見られるとされており、マイナートラブルと呼ばれます。

こういった副作用は飲んでいるうちに落ち着くことがほとんどです。数日でおさまる方が多いのですが、長い方は数カ月続くこともあります。ピルの種類を替えたり、吐き気止めを一緒に飲んだり、低用量ピルの場合は超低用量ピルに替えたりして対応することもあります。

まとめ:ピルの効果は目的によって現れる時期が異なります

低用量ピルの効果が現れるタイミングは、目的によって異なります。

避妊効果は正しく飲み始めてから約7日後、生理痛やPMSの緩和は1か月後、ニキビ改善は2〜3か月後が一つの目安です。効果が現れるまでには時間がかかることもありますが、これは体がホルモンに慣れるために必要な期間です。

飲み忘れや下痢・嘔吐があった場合は効果が低下する可能性があるため、正しい服用方法を守ることが大切です。不安なことがあれば、一人で悩まず医師に相談してください。

あゆみレディースクリニック高田馬場では、ピルに関するご相談を丁寧にお受けしています。

「生理のたびに寝込んでしまう」「避妊についてきちんと相談したい」「ピルを飲んでみたいけれど不安」「生理の量が多くて大変」「PMSをなんとかしたい」など、どんなお悩みでもまずはご相談ください。高田馬場駅から徒歩1分と通いやすく、医師は全員女性ですので、安心してお話しいただけます。

我慢していた不調を「相談していい不調」に変えていきましょう。あなたのペースに合わせて、一緒に解決策を考えていきます。

著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

 

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