インスタバナー

ピルを飲み忘れた時の正しい対処法|何時間まで大丈夫?避妊効果への影響を解説

ピルを飲み忘れた時の正しい対処法|何時間まで大丈夫?避妊効果への影響を解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

ピルを飲み忘れた時の正しい対処法|何時間まで大丈夫?避妊効果への影響を解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

ピルを飲み忘れてしまったら・・・まずは落ち着いて

低用量ピルを毎日決まった時間に飲むのは、意外と難しいものです。

忙しい毎日の中で、うっかり飲み忘れてしまうことは誰にでも起こり得ます。「避妊効果がなくなったらどうしよう」「生理が始まってしまうかも」と焦る気持ちはよくわかります。でも、大丈夫です。飲み忘れに気づいた時点で正しく対処すれば、リスクを最小限に抑えることができます。

低用量ピルは、毎日一定量の女性ホルモンを体に取り入れることで、脳に「妊娠している」と錯覚させ、卵巣をお休み状態にしています。この働きによって排卵が抑制され、高い避妊効果が維持されるのです。しかし、飲み忘れによってホルモンの供給が途切れると、お休みしていた卵巣が目を覚まし、再び排卵の準備を始めてしまう可能性があります。

 

また、ピルによってコントロールされていたホルモンバランスが崩れると、子宮内膜が不安定になり、はがれやすくなります。これが、生理以外のタイミングで起こる少量の出血、つまり不正出血の原因です。多くの場合、出血は少量ですぐに収まりますが、飲み忘れが続くと出血量が増えたり、長く続いたりすることもあります。

本記事では、飲み忘れた日数別に具体的な対処法を詳しく解説していきます。

24時間以内の飲み忘れ|避妊効果は維持されています

「昨日の夜に飲むはずだったのを、今日の朝思い出した」というケースです。

定刻から24時間以内に気づいた場合は、最もよくあるパターンで、対処も比較的シンプルです。気づいた時点ですぐに、飲み忘れていた1錠を服用してください。そして、その日の分のピルは、いつも通りの時間に通常通り1錠服用します。結果的に、その日は合計で2錠飲むことになります。

「2錠も飲んで大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、体に害はありませんのでご安心ください。

避妊効果への影響は?

この時点では、まだ避妊効果はきちんと維持されています。そのため、追加で緊急避妊薬を内服するなどの避妊法は基本的に必要ありません。1日(24時間)以内の飲み忘れであれば、避妊効果はしっかり保たれるので、過度に心配しなくても大丈夫です。

ただし、飲み忘れたのがシートの第1週目(飲み始め)や第3週目(休薬期間の直前)の場合は、ホルモンが不安定になりやすい時期です。念のため、その後7日間連続で正しく服用できるまでは、コンドームなど他の避妊法を併用すると、より万全で安心です。

具体的な対処手順

気づいた時点ですぐに1錠服用します。

その後、いつもの時間に当日分の1錠を服用します。もし気づいた時間が普段飲んでいる時間と近い場合は、いつも内服している時間に2錠まとめて内服しても問題ありませんが、2錠まとめて内服すると嘔気が出たりする方もいるので注意してください。

24時間以上~48時間未満の飲み忘れ|避妊効果は低下しています

「一昨日と昨日の分、2日続けて飲んでいないことに今日気づいた」というケースです。

丸1日以上、2日未満の間隔が空いてしまった場合、残念ながら避妊効果は低下している可能性が高いです。なぜなら、ホルモンが供給されない時間が24時間を超えると、卵巣が活動を再開し始めるリスクがあるからです。

具体的な対処手順

気づいた時点で、直近に飲み忘れた1錠(昨日分)をすぐに服用してください。

それ以前の飲み忘れた錠剤(一昨日分)は、効果が期待できないため破棄します。その後は、元のスケジュール通り、1日1錠の服用を再開します。

服用を再開してから7日間、連続で正しく飲み続けられるまでは、必ずコンドームを使用するか、性交渉を避けるようにしてください。7日間きちんと服用を継続できれば、卵巣は再びお休みモードに入り、避妊効果も元に戻ります。

週別の対応について

飲み忘れたのが第一週目の場合、休薬期間中や第一週目に性交渉があった場合は緊急避妊薬(アフターピル)を検討しましょう。休薬期間が9日以上になっているため、排卵が起こっている可能性があります。

飲み忘れたのが第二週目の場合、飲み忘れる直前7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊は必要ありません。7日間連続で飲めていなければアフターピルを検討しましょう。

飲み忘れたのが第三週目の場合、飲み忘れるまでに7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊の必要性は低いでしょう。この場合は、休薬期間を作らずに(偽薬を飲まずに)、現在のシートの実薬を飲み終えたら翌日からは次のシートに移ってください。

48時間以上(3日以上)の飲み忘れ|シートをリセットしましょう

「気づけば、もう3日以上ピルを飲んでいなかった」というケースです。

この場合、一度リセットするのが最も安全で確実です。今飲んでいるシートの服用は、直ちに中止してください。残っている錠剤はすべて破棄します。中途半端に続けると、ホルモンバランスが乱れ、かえって不正出血などのトラブルにつながる可能性があります。

具体的な対処手順

現在のシートを破棄し、自然に月経が来るのを待ちます。

次の月経の初日から新しいシートの低用量ピルを飲み始めてください。新しいシートの低用量ピルを少なくとも7日間連続で飲むまでは、しっかりと避妊するようにしましょう。

3日分飲み忘れてしまうと妊娠の可能性が高くなってしまうため、月経が来るまでは他の避妊方法を検討したり性交渉を避けたりするようにしましょう。

週別の緊急避妊薬の必要性

飲み忘れたのが第一週目の場合、休薬期間中や第一週目に性交渉があった場合は緊急避妊薬(アフターピル)を検討しましょう。

飲み忘れたのが第二週目の場合、飲み忘れる直前7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊は必要ありません。7日間連続で飲めていなければアフターピルを検討しましょう。

飲み忘れたのが第三週目の場合、飲み忘れるまでに7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊の必要性は低いでしょう。

飲み忘れによる妊娠の確率はどれくらい?

ピルを正しく飲んでいる場合の避妊確率は99.7%ですが、飲み忘れたり、正しい飲み方をしなかったりした場合は92%程度にまで避妊確率が低下してしまいます。

ピルを飲み忘れた場合には避妊が確実でないことを認識しておき、別の避妊方法もあわせて使用するようにしてください。一般的に、ピルの実薬を7日間連続で飲むと、その周期には正常な排卵は起こらず避妊効果が得られると考えられています。

休薬期間が7日を超えると排卵が起こり妊娠の確率が高くなると言われています。そのため、新しいシートの1日目にピルを飲み忘れた場合は妊娠の確率が服用時より高くなる可能性があります。休薬期間後の1日目にピルを飲み忘れ、かつ直近で性交渉があった場合は、アフターピルの服用を検討しましょう。

飲み忘れて生理がきてしまった場合の対処法

ピルを飲み忘れてしまった場合、消退出血や不正出血が現れる可能性があります。

3日以上ピルを飲み忘れると生理がきてしまうことがあります。その場合は、現在のシートを破棄し、新たなシートで服用を再開してください。飲み忘れていた期間にリスク行為があった場合は、アフターピルの服用をご検討ください。

出血がきてもピルを飲み続けてもいい?

3日以上連続して飲み忘れてしまった場合は、おそらく生理がきてしまっていると思います。

ピルの飲み忘れにより生理がきた場合は、そのシートを使うことはできません。服用を中止して他の避妊方法を使用してください。次の月経の初日から新しいシートの低用量ピルを飲み始めてください。残っている薬についてどうすればいいのか、薬の種類によっても異なるため、かかりつけに相談しましょう。

飲み忘れの日数が多くなりまとめて飲む個数が多くなるほど、生理以外の不正出血を起こす可能性や気分不快が出る可能性が高くなるといわれています。

飲み忘れを防ぐための工夫

飲み忘れを防ぐには、習慣化が一番です。

毎日同じ時間にアラームをセットする、歯磨きや朝食など日常の行動とセットにする、ピルケースを目につく場所に置くなど、自分に合った方法を見つけましょう。スマートフォンのリマインダー機能を活用するのも効果的です。リマインドメールが送られてくるようなアプリを出しているピル製薬会社もあります。

特にピルを飲み始めた頃は飲む習慣がまだできていないので、飲み忘れることがあります。飲み慣れていても忘れることはありますので、まずは落ち着きましょう。何日分飲み忘れたか、シートのどの部分(第何週目)で飲み忘れたのかによって、対処法や緊急避妊の必要の有無が変わってきます。

まとめ|飲み忘れに気づいたら落ち着いて対処を

低用量ピルの飲み忘れは決して珍しいことではありません。

24時間以内の飲み忘れであれば、気づいた時点で1錠服用し、その後通常通り服用を続ければ避妊効果は維持されます。24時間以上の飲み忘れの場合は、避妊効果が低下している可能性があるため、7日間連続で正しく服用できるまでコンドームなど他の避妊法を併用しましょう。3日以上の飲み忘れの場合は、現在のシートを破棄し、次の月経初日から新しいシートを開始してください。

飲み忘れたのが第何週目かによって対応が変わることもあります。不安な場合は、かかりつけの婦人科に相談することをおすすめします。

あゆみレディースクリニック高田馬場では、ピルに関する相談も丁寧に対応しています。高田馬場駅から徒歩1分、WEB予約・LINE予約にも対応しており、女性医師が診察いたします。飲み忘れへの対応や、ピルの継続に関する不安など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

チャットボット チャットボット