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アフターピルとは?効果・仕組み・入手方法を産婦人科医が徹底解説

アフターピルとは?効果・仕組み・入手方法を産婦人科医が徹底解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

アフターピルとは?効果・仕組み・入手方法を産婦人科医が徹底解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

アフターピルとは?緊急避妊薬の基礎知識

「避妊に失敗したかもしれない……」

そんな不安を抱えたとき、心強い味方となるのがアフターピルです。アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した場合や避妊を忘れてしまった場合に、性行為後に服用することで妊娠を防ぐための薬です。低用量ピルを飲み忘れていた、コンドームが破れてしまった、避妊をしてもらえなかったなど、いくら気をつけていても避妊の失敗は起こりえます。

アフターピルは「堕胎薬」ではありません。あくまで妊娠の成立そのものを防ぐための薬です。妊娠は「排卵」「受精」「着床」というプロセスを経て成立しますが、アフターピルはこの複数の段階に作用することで妊娠を阻止します。

重要なのは、できるだけ早く服用することです。性行為後の時間経過とともに避妊効果は低下していくため、避妊失敗に気づいたら速やかに医療機関を受診しましょう。

アフターピルの効果と作用メカニズム

排卵を抑制・遅延させる作用

アフターピルの最も主要な働きは、排卵を抑制したり遅らせたりすることです。

妊娠が成立するためには、まず卵巣から卵子が排出される「排卵」が起こる必要があります。排卵がなければ、精子が子宮内にあっても受精は起こりません。アフターピルを服用すると、脳が「すでに十分なホルモンがある」と勘違いをし、排卵を促す指令を止めたり遅らせたりします。

精子の寿命は女性の体内で約3〜5日です。アフターピルによって排卵を5〜7日ほど遅らせることができれば、その間に精子の寿命が尽き、受精を防ぐことができます。排卵前の服用は特に避妊効果が高いとされています。72時間以内に服用することで妊娠の心配は大きく減らせるでしょう。

子宮内膜への着床を阻害する作用

もしタイミング的に排卵後であったり、すでに受精が起こってしまったりした場合でも、アフターピルは次の段階で妊娠成立を防ぎます。

受精卵が成長するためには、子宮の内側にある「子宮内膜」に着床する必要があります。この子宮内膜は、しばしば「ふかふかのベッド」に例えられるものです。着床には、このベッドのように厚みのある状態が不可欠です。

アフターピルを服用すると、子宮内膜の増殖が抑制され、厚くなるのを防ぎます。そのため、たとえ受精卵が子宮に到達しても、ベッドの準備ができていないためうまく着床できず、妊娠は成立しません。着床しなかった受精卵や不要になった子宮内膜は、やがて血液とともに体外へ排出されます。

精子の侵入を阻む作用

さらに、子宮の入り口にある粘液(子宮頸管粘液)の性質を変化させる作用もあります。粘液をドロドロにして精子が子宮内部へ泳いでいくのを難しくし、卵子との出会い自体を防ぐ効果も期待されています。

アフターピルの種類と服用タイミング

レボノルゲストレル(ノルレボ)

日本で最も一般的に使用されているアフターピルです。黄体ホルモンのみが含まれた薬で、性交後72時間以内に1回(1錠)だけ服用します。

プラノバールを用いたヤッペ法に比べて吐き気の副作用が少なく、妊娠阻止の効果も高めです。1回だけの服用なので、飲み忘れなどを気にしなくてよい点もメリットと言えます。服用までの時間と避妊率の関係は、24時間以内で95%、72時間以内で85%とされています。

ただし、肥満の方や一部の薬を服用している方はレボノルゲストレルの効果が弱まる可能性があるため、別の方法が適していることもあります。

エラ(ウリプリスタール酢酸エステル)

他のアフターピルよりも避妊効果が高く、性行為後0〜120時間以内に服用した場合は妊娠阻止率が98%となっています。

ウリプリスタール酢酸エステル(黄体ホルモン受容体調節剤)を使用しての緊急避妊法は、まだ日本では認可されていませんが、海外では一般的に使用されているアフターピルで、その効果や安全性が保証されています。72時間を超えても高い効果を維持できる点が大きな特徴ですが、日本未認可薬のため取り扱い医療機関が限られますので、あらかじめ調べて受診することをお勧めします。

プラノバール(ヤッペ法)

中用量ピル(卵胞ホルモン+黄体ホルモン)である「プラノバール」を使う方法で、「ヤッペ法」と呼ばれます。性交後72時間以内に1回(2錠)、1回目の12時間後に1回(2錠)の、合計2回服用します。

以前は最もよく使われる緊急避妊方法でしたが、吐き気の副作用頻度がやや高く、避妊率も他の方法に劣るため、現在では積極的にはおすすめされていません。当院では取り扱っておりません。

服用タイミングと妊娠阻止率の関係

アフターピルの効果は、性行為後からの時間経過によって大きく変わります。

レボノルゲストレル(ノルレボ)の場合、12時間以内に服用すれば99%以上の確率で避妊できることがわかっています。24時間以内では95%、48時間以内では85%、72時間以内では58%と、時間が経つほど避妊効果は低下していきます。

エラの場合は、120時間以内でも98%の避妊効果が期待できます。プラノバール(ヤッペ法)は、24時間以内で77%、48時間以内で36%、72時間以内で31%と、他の方法に比べて避妊率が低めです。

いかに早く服用するかが、避妊成功の鍵を握っています。避妊失敗に気づいたらできるだけ早期の医療機関受診が重要です。予約制の医療機関でもアフターピルに関しては当日予約を受けているクリニックが多くありますので、問い合わせてみましょう。

アフターピルの安全な入手方法

産婦人科・婦人科での処方

アフターピルを手に入れる最も一般的な方法は、産婦人科や婦人科の医療機関を受診して処方してもらうことです。

医療機関では対面で医師の診察を受けられるため、服用のタイミングや副作用など、不安な点を直接相談できます。問診や必要に応じて検査などが行われ、問題がなければその場でアフターピル内服となります。

厚生労働省の公式サイトでアフターピル対応の医療機関が都道府県別に公開されています。どこに行けばよいか分からない場合は、事前に確認すると安心です。ただし、予約が必要な医療機関も多く、土日や夜間は受診できないことがあるため注意が必要です。予約が必要な医療機関でも、アフターピルに関しては当日予約を受けているクリニックが多くあります。まずは問い合わせをしてみましょう。

オンライン診療での処方

忙しくて病院に行けない方や、周囲に知られずにアフターピルを手に入れたい方には、オンライン診療がおすすめです。

オンライン診療なら、スマホやパソコンを使って、医師の診察から処方まで行えます。サービスによっては、自宅にいながらスマホのみで、お薬受取まで完結できるため、時間や場所を選ばずアフターピルが購入可能です。24時間対応のサービスもあり、深夜や早朝、夜間、休日など一般的な病院が開いていない時間帯でも受診できます。

オンライン診療の場合、アフターピルは自宅に配送されるケースが多くありますが、緊急性の高さから、指定したドラッグストア・薬局などに取りにいった方が早く服用できる可能性もあります。あらかじめ、受け取りまでの時間を検討したうえで活用しましょう。費用として、診察料・薬代・配送料がかかるため、対面診療より高額になることが一般的です。

薬局での販売

2026年2月より研修が終了し、適切な環境を整えられた薬局でアフターピルの購入が可能となりました。購入時には薬剤師との面談・説明があり、問題なければその場で内服となります。クリニックが開いていない夜間・日曜・祝日などに内服が可能となる選択肢が増えることは有益だと考えます。ただしスタートしたばかりの制度であり対応できる店舗や時間帯が異なるため、事前に確認が必要です。

ネット通販や個人輸入は避けるべき理由

インターネット上では、日本では未承認の海外製アフターピルが販売されています。しかし、ネットを利用してアフターピルを購入することは推奨できません。

偽物や粗悪品のリスク

「すぐに欲しいから」と、ネット通販や個人輸入でアフターピルを購入するのは非常に危険です。こうしたルートで流通する薬のなかには、成分が不明な偽造品や粗悪品が含まれていることがあります。

もし偽物を服用してしまえば、妊娠を防げないばかりか、体に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。製造国や輸送環境も不透明なことが多く、品質や保存状態に問題があることも考えられます。国内で未承認の成分が使われている場合、人によってはアレルギー反応や副作用が起こることもあります。

副作用時の対応が不十分

ネット通販や個人輸入でのリスクの一つが、安全性に欠けることです。アフターピルは体に影響を与える薬のため、人によっては吐き気や頭痛などの副作用が出ることがあります。

医師の診察を受けずに購入した場合、副作用が起きても適切な対処ができず、健康被害につながる可能性があります。また、個人輸入した薬で健康被害が生じた場合、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となります。

個人情報流出や配送遅延のトラブル

海外の通販サイトを利用する場合、個人情報の流出リスクや、配送の遅延によって必要なタイミングで薬が届かないリスクもあります。仮に海外からの発送であれば、1週間以上時間がかかることもあります。

安全性を確保するためにも、アフターピルは正規の入手方法で処方してもらうことが大切です。

アフターピルの副作用と服用後の注意点

主な副作用

アフターピルの副作用には、主に以下のような症状がありますが、症状は軽く済むことが多いです。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • 不正子宮出血
  • 倦怠感
  • 下腹部痛

レボノルゲストレル(ノルレボ)やエラは、プラノバール(ヤッペ法)に比べて副作用が少ないとされています。ほとんどの副作用は一時的なもので、数日以内に自然に治まります。

服用後の嘔吐に注意

服用から2時間以内に嘔吐してしまった場合は、薬の成分が十分に吸収されていない可能性があります。この場合は、再度服用し直す必要があるため、処方元の医療機関へ相談しましょう。

吐き気が心配な方は、事前に医師に相談して吐き気止めを処方してもらうこともできます。

消退出血で避妊成功を確認

アフターピルを服用すると、数日から3週間以内に「消退出血」と呼ばれる出血が起こることがあります。これは子宮内膜が剥がれ落ちることによる出血で、避妊が成功したサインと考えられます。

ただし、消退出血がなくても避妊に成功している場合もあります。予定の生理日から1週間以上遅れている場合や、出血量がいつもより極端に少ない場合は、妊娠の可能性があるため妊娠検査薬でチェックするか、医療機関を受診しましょう。

併用禁止薬に注意

一部の薬はアフターピルの効果を弱める可能性があります。特に、てんかんの薬や結核の薬、一部の抗生物質、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含むサプリメントなどは注意が必要です。

他の薬を服用している場合は、必ず医師に伝えましょう。

あゆみレディースクリニック高田馬場でのアフターピル処方

高田馬場で「婦人科に行くほどじゃないかも…」と迷っているときに、背中を押してくれるのがあゆみレディースクリニック高田馬場です。当院は予約制ですが、アフターピルの処方については当日でも受け付けております。まずはお電話でお問い合わせください(03-6265-9707)

高田馬場駅から徒歩1分で通いやすく、予約制で初診からWEB予約・LINE予約にも対応しているので、忙しい日々の中でも受診のハードルを下げてくれます。女性医師が常駐し、医師はすべて産婦人科専門医で、アットホームな雰囲気づくりを大切にしながら「相談しやすい産婦人科(かかりつけ)」を目指している点も安心材料です。

アフターピルの処方だけでなく、生理痛・生理不順・PMS/PMDD・不正出血・おりものの変化など、思春期から更年期以降までの「よくあるけどつらい」悩みに幅広く対応しています。月経困難症では、鎮痛薬だけでなく、必要に応じて低用量ピル/黄体ホルモン薬/漢方なども選択肢として提案しており、「毎月寝込むのが当たり前」を見直すきっかけになりやすい設計です。

検査や治療の”納得感”も、このクリニックの強みです。婦人科受診で最も一般的なエコー検査は、画面を一緒に見ながら説明を行い、不安が強いときでも状況を理解しやすい環境づくりを心がけております。

とりあえず相談だけ、でも大丈夫です。必要があれば適切な医療機関への紹介も行っています。今、困っている症状(いつから、そんなときに、痛みの程度など)を事前にWEB問診に記入して受診するとスムーズです。

まとめ:避妊失敗に気づいたら一刻も早く行動を

アフターピルは、避妊に失敗した場合の最後の砦となる緊急避妊薬です。排卵を抑制・遅延させたり、子宮内膜への着床を阻害したりすることで、妊娠の成立を防ぎます。

最も重要なのは、できるだけ早く服用することです。レボノルゲストレル(ノルレボ)は72時間以内、エラは120時間以内に服用することで高い避妊効果が期待できますが、時間が経つほど効果は低下します。12時間以内に服用すれば99%以上の確率で避妊できることがわかっています。

アフターピルは産婦人科や婦人科クリニックでの対面診療・薬局での対面診療、またはオンライン診療で処方してもらえます。ネット通販や個人輸入は、偽造品や粗悪品のリスクがあり、副作用時の対応も不十分なため避けましょう。

副作用は比較的軽く、吐き気や頭痛、不正出血などが主なものです。服用後は消退出血が起こることがあり、これは避妊成功のサインと考えられます。予定の生理日から1週間以上遅れている場合は、妊娠検査薬でチェックするか、医療機関を受診しましょう。

避妊の失敗は、いくら気をつけていても起こりうる事態です。そのような場合には、落ち着いて、できるだけ早く医療機関を受診し、アフターピルを正しく服用しましょう。あゆみレディースクリニック高田馬場のような、女性医師が対応し、相談しやすい環境が整った医療機関を選ぶことで、不安な気持ちを和らげながら適切な処置を受けることができます。

あなたの健康と未来を守るために、必要なときには迷わず専門家に相談してください。


著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

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