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ミニピルと低用量ピルの違いを徹底解説

ミニピルと低用量ピルの違いを徹底解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

ミニピルと低用量ピルの違いを徹底解説|【公式】あゆみレディースクリニック高田馬場 | 産科・婦人科

「ピルを使いたいけれど、血栓症のリスクが心配・・・」

「低用量ピルが体質的に合わなかった経験がある」

そんな悩みを抱えている方に、新しい選択肢として注目されているのが**ミニピル**です。

従来の低用量ピルとは異なる特徴を持つミニピルは、喫煙者や40歳以上の方、片頭痛のある方など、これまでピルの服用が難しかった方にも使える可能性があります。

この記事では、産婦人科専門医の視点から、ミニピルと低用量ピルの違いを詳しく解説します。それぞれの特徴や用途、副作用について知りたい方におすすめの内容です。

ミニピルと低用量ピルの基本的な違い

ピルには複数の種類があり、それぞれ配合されているホルモンの種類や量が異なります。

まず押さえておきたいのが、**ミニピル**と**低用量ピル**の根本的な違いです。

配合されているホルモンの違い

最も大きな違いは、**配合されているホルモンの種類**にあります。

低用量ピルには、**卵胞ホルモン(エストロゲン)**と**黄体ホルモン(プロゲステロン)**の両方が含まれています。

一方、ミニピルは**黄体ホルモン(プロゲステロン)のみ**を含み、卵胞ホルモンは一切含まれていません。

この違いが、それぞれのピルの特徴や使える方の範囲を大きく左右します。

ホルモン量による分類

低用量ピルは、1錠あたりのエストロゲン含有量が50マイクログラム以下のものを指します。

さらに、エストロゲン含有量が30マイクログラム未満のものは**超低用量ピル**と呼ばれることもあります。

ミニピルはエストロゲンを含まないため、ホルモン量による副作用リスクが大幅に軽減されているのが特徴です。

呼び方の違いと正式名称

ミニピルは、黄体ホルモン単剤であることから**POP(Progestogen-only pill)**とも呼ばれます。

低用量ピルは、2種類のホルモンを含むことから**COC(Combined oral contraceptives)**と呼ばれることもあります。

日本では2025年6月に初めてのミニピル「スリンダ錠28」が発売され、新しい選択肢として注目を集めています。

ミニピルの特徴とメリット

ミニピルには、従来の低用量ピルにはない独自のメリットがあります。

特に、これまでピルの服用が難しかった方にとって、大きな選択肢となる可能性があります。

血栓症のリスクがほぼない

低用量ピルで最も懸念されるのが、**血栓症のリスク**です。

血栓症とは、血管内に血の塊ができて血流が妨げられる状態を指します。重症化すると命に関わることもあります。

このリスクの主な原因となるのが、エストロゲンです。

ミニピルはエストロゲンを含まないため、血栓症のリスクがほぼないとされています。

そのため、血栓症リスクが高い方でも服用できる可能性があります。

幅広い方が服用できる

低用量ピルは、以下のような方には処方が難しいとされてきました。

  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  • 40歳以上の方
  • 肥満の方(BMI30以上)
  • 前兆のある片頭痛を持つ方
  • 高血圧や脂質代謝異常のある方
  • 授乳中の方

しかし、ミニピルであれば、これらの条件に該当する方でも服用できるケースがあります。

特に片頭痛持ちの方にとって、これは大きなメリットです。低用量ピルでは前兆のある片頭痛の方は服用禁止とされていますが、ミニピルなら服用可能な場合があります。

授乳中でも使用できる

産後の避妊を考える際、授乳中でも安全に使えるかどうかは重要なポイントです。

ミニピルは授乳中でも服用可能とされており、母乳や赤ちゃんへの影響がないことが研究で確認されています。

生理が再開してから服用を開始することで、産後の避妊対策として活用できます。

副作用が比較的少ない

低用量ピルで起こりやすい副作用の多くは、エストロゲンによるものです。

吐き気、嘔吐、むくみなどの症状は、エストロゲンが原因で起こることが多いとされています。

ミニピルはエストロゲンを含まないため、これらの副作用が起こりにくいという特徴があります。

低用量ピルの特徴とメリット

低用量ピルは、世界中で長年使用されてきた実績のある避妊薬です。

避妊効果だけでなく、生理に関する様々な悩みを改善する効果も期待できます。

高い避妊効果と生理の安定化

低用量ピルの最大の目的は、**高い避妊効果**です。

正しく服用すれば、99%以上の避妊効果が期待できるとされています。

また、低用量ピルには生理周期を安定させる効果もあります。休薬期間(または偽薬期間)に規則的に生理が来るため、生理不順の改善にも役立ちます。

生理痛やPMSの改善効果

低用量ピルは、**月経困難症**(生理痛)の治療にも使われます。

子宮内膜の増殖を抑えることで、生理時の痛みや出血量を軽減する効果が期待できます。

さらに、**PMS(月経前症候群)**の症状改善にも効果があるとされています。生理前のイライラ、気分の落ち込み、だるさなどの症状が軽くなる可能性があります。

子宮内膜症の治療にも使用される

低用量ピルは、**子宮内膜症**の治療にも用いられます。

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所で増殖する病気で、強い生理痛や不妊の原因となることがあります。

低用量ピルによって排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑えることで、症状の改善が期待できます。

肌荒れやニキビの改善効果

低用量ピルの中には、**ニキビや肌荒れの改善**に効果があるものもあります。

特に第4世代のプロゲスチンを含むピルは、男性ホルモン作用が低いため、肌トラブルの改善に役立つとされています。

生理前の肌荒れに悩んでいる方にとって、これは嬉しい副効用です。

ミニピルと低用量ピルの副作用の違い

どんな薬にも副作用のリスクはありますが、ミニピルと低用量ピルでは、起こりやすい副作用に違いがあります。

ミニピルの主な副作用

ミニピルで最も多く報告されているのが、**不正出血**です。

特に服用開始から最初の3ヶ月間は、月経中間期に少量の出血が続くことがあります。これは約89%の方に見られるとされています。

ただし、多くの場合、服用を続けるうちに安定してくることが報告されています。

その他の副作用としては、以下のようなものがあります。

  • 乳房の張り
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 気分不良
  • 不安感

これらの副作用は、低用量ピルと比べて軽度であることが多いとされています。

低用量ピルの主な副作用

低用量ピルでは、エストロゲンによる副作用が起こることがあります。

服用開始初期に多いのが、以下のような症状です。

  • 吐き気・嘔吐
  • 乳房の張り
  • むくみ
  • 頭痛
  • 不正出血

これらの症状は、多くの場合、服用を続けるうちに軽減していきます。

また、低用量ピルで最も注意が必要なのが**血栓症のリスク**です。頻度は高くありませんが、重篤な合併症につながる可能性があるため、定期的な検査が推奨されます。

副作用の出やすさの比較

一般的に、エストロゲン含有量が多いほど副作用が出やすいとされています。

そのため、副作用の出やすさは以下の順になります。

**中用量ピル > 低用量ピル > ミニピル**

ミニピルは最も副作用が少ないとされていますが、不正出血の頻度は高めです。

どの副作用が許容できるかは個人差があるため、医師と相談しながら自分に合ったピルを選ぶことが大切です。

服用方法と飲み忘れた場合の対応

ピルの効果を最大限に得るためには、正しい服用方法を守ることが重要です。

特にミニピルは、服用時間の管理が低用量ピルよりも厳格です。

ミニピルの服用方法

ミニピルは、**毎日同じ時間に1錠**を服用します。

スリンダは24日実薬+4日偽薬し、偽薬に入って数日で出血があります。日本で承認はされていませんが、以前から輸入薬のミニピルとして広く使用されているセラゼッタは休薬期間なく内服する形となります。

服薬開始のタイミングは生理初日から5日目までの間です。内服開始時は連続して1週間内服した後から避妊効果が得られるため、それまでは他の避妊法を併用する必要があります。また避妊効果はでても性感染症の予防効果はないため、性感染症予防でコンドームの併用は重要です。

低用量ピルの服用方法

低用量ピルも、生理が始まった日を1日目とし、生理1日目から5日目までに飲み始めます。

毎日同じ時間に1日1錠内服する点はミニピルと同様です。

21錠タイプの場合、1シートを飲み終えたら7日間の休薬期間を設けます。この間に生理が来ます。

28錠タイプの場合、最後の7錠は偽薬(プラセボ)となっており、飲み忘れを防ぐために毎日服用を続けられる設計になっています。

飲み忘れた場合の対応

ミニピルも低用量ピルも飲み忘れに気づいた時点で1錠服用し、次の錠剤は通常の時間に服用します。一度に2錠は内服しません。飲み忘れがあった場合はその後7日間は他の避妊法を併用するようにしましょう。一般的にほとんどのピルは2日連続して飲み忘れた場合は内服中止し、次回月経から再開となります。スリンダは2日続けて飲み忘れた場合、気づいた。時に1錠、いつもの時間に1錠で内服継続可能です。

携帯のアラーム機能や、製薬メーカーから出ているリマインド機能などをうまく活用して飲み忘れがないように対策しましょう。

ミニピルと低用量ピル、どちらを選ぶべきか

ミニピルと低用量ピル、どちらが自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。

選択のポイントをいくつかご紹介します。

血栓症リスクが気になる方はミニピル

以下のような条件に当てはまる方は、ミニピルが適している可能性があります。

  • 35歳以上で喫煙している
  • 40歳以上
  • 肥満(BMI30以上)
  • 前兆のある片頭痛がある
  • 高血圧や脂質代謝異常がある
  • 授乳中
  • 過去に低用量ピルで副作用が強く出た

これらに該当する方は、まずミニピルの選択を検討してみると良いでしょう。

生理周期を安定させたい方は低用量ピル

低用量ピルは、規則的な生理周期を作ることができます。

休薬期間(または偽薬期間)に決まって生理が来るため、生理の予定が立てやすくなります。

旅行や大切なイベントに合わせて生理をずらしたい場合も、低用量ピルの方が調整しやすいとされています。

不正出血を避けたい方は低用量ピル

ミニピルは、特に服用開始初期に不正出血が起こりやすいという特徴があります。

不正出血が気になる方、予測できない出血を避けたい方は、低用量ピルの方が適している可能性があります。

最終的には医師との相談が重要

どちらのピルが適しているかは、個人の健康状態や生活スタイル、目的によって異なります。

自己判断せず、必ず医師に相談して、自分に最適なピルを選ぶことが大切です。

当院では、患者さま一人ひとりの状況に合わせて、最適なピルをご提案しています。

よくある質問

ミニピルと低用量ピルについて、患者さまからよくいただく質問にお答えします。

Q1: ミニピルは保険適用されますか?

現在、ミニピル(スリンダ錠28)は保険適用外(自費診療)となります。

低用量ピルも、避妊目的の場合は自費診療ですが、月経困難症や子宮内膜症の治療目的であれば保険適用となる製品もあります。

Q2: ミニピルから低用量ピルへ、またはその逆に切り替えることはできますか?

はい、切り替えは可能です。

低用量ピルからミニピルへ切り替える場合は、低用量ピルの最後の実薬錠をすべて服用した翌日からミニピルを開始します。

切り替えの際は、医師の指示に従って正しく行うことが重要です。

Q3: ミニピルでも定期的な検査は必要ですか?

はい、ミニピルを服用する場合も、定期的な検査が推奨されます。検査内容は採血・エコー検査で子宮や卵巣のチェック・子宮頸がん検診などを行いましょう。

特に30歳以上の方には、乳がんや子宮頸がんの検診を定期的に受けることをおすすめしています。

Q4: 妊娠を希望する場合、すぐに服用を中止できますか?

はい、妊娠を希望する場合は服用を中止できます。

ミニピルも低用量ピルも、服用中止後3ヶ月以内に自身の排卵が回復するとされてます。

Q5: ミニピルや低用量ピルで性感染症は予防できますか?

いいえ、ピルには性感染症を予防する効果はありません。

性感染症の予防には、コンドームの使用が必要です。ピルとコンドームを併用することで、避妊と性感染症予防の両方が可能になります。

まとめ

ミニピルと低用量ピルは、それぞれに異なる特徴とメリットがあります。

ミニピルは、エストロゲンを含まないため血栓症のリスクがほぼなく、これまでピルの服用が難しかった方にも選択肢となる可能性があります。

一方、低用量ピルは、長年の使用実績があり、生理周期の安定化や生理痛の改善など、幅広い効果が期待できます。

どちらが自分に合っているかは、年齢、健康状態、生活スタイル、目的によって異なります。

「生理痛がつらいけど、血栓症のリスクが心配」

「これまで低用量ピルが合わなかった」

そんな悩みを抱えている方は、一度ご相談ください。

あゆみレディースクリニック高田馬場では、患者さま一人ひとりの状況に合わせて、最適なピルをご提案しています。

高田馬場駅から徒歩1分の便利な立地で、WEB予約・LINE予約にも対応しています。女性医師による診療で、相談しやすい環境を整えています。

「これって普通?」と思うような小さな不安でも、気軽にご相談ください。

まずは、いま困っている症状(いつから、どんな時に、量や痛みの程度)をメモして受診すると、診察がスムーズに進みます。

あなたに合ったピルを一緒に見つけていきましょう。

著者情報

院長 佐藤 歩美

経歴
横浜市立大学医学部 卒業
NTT東日本関東病院 勤務
総合母子保健センター 愛育病院 勤務
ベビースマイルレディースクリニック有明 副院長などを経て 現在に至る

資格・所属学会
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)専門医
女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本性感染症学会 認定医
日本抗加齢医学会 認定医
日本医師会 認定産業医

 

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